公式オンライン模試を経験することで、多様な進学先を目指せるのも非常に良い点
創価高等学校 石野 正好先生
創価高等学校におけるTOEFL iBT®テストオンライン模試 TOEFL iBT® Complete Practice Testの導入の背景・目的、活用方法などを伺いました。
- 目次
- 導入に至った背景を教えてください
公式オンライン教材を受ける前の生徒たちにはどのようなサポートをしていますか
公式オンライン模試を使う上で気を付けている点はありますか
TOEFL iBTテストスコア80に満たない生徒も海外大に進学できるような道筋はありますか
導入に至った背景を教えてください
創価高校からは毎年10数名がリベラルアーツ教育を行うアメリカ創価大学に進学します。当校の姉妹校ですが推薦枠はないため、アメリカの大学を受験するための準備が必要です。元々留学生が受けなければならない共通テストはSATのみだったのですが、6年ほど前からTOEFL iBTテストスコアも求められるようになりました。本番試験は値段が高く頻発して受けられないこと、また3年生の1学期までにスコア80以上取れないとブリッジプログラム(1年間の準備を経て4年制大学に正規入学するためのプログラム)にも合格できないことから、1年生の終わりから2年生にかけて自分がどのくらいの位置にいるか指標を持っておく必要があります。また本番試験同様にスコアが出る形式でないと指標にならないことからTOEFLテスト公式オンライン模試を複数回受けるということを2017年に学校として決めたことが導入の背景です。
アメリカの出願先としてはUC BerkeleyやDePauw University等を選択する学生もいますし、国内の国際系学部や有名私立大学のAO入試対策をしている学生もいるので、TOEFLテストオンライン模試を経験していると、多様な進学先を目指せるのも非常に良い点だと思います。
公式オンライン教材を受ける前の生徒たちにはどのようなサポートをしていますか
高1〜2年生については週1回放課後の時間に特別な授業を設定していて、TOEFLテストをベースにした語学スキルを英語ネイティブの先生に教えてもらっています。2017年以降、年に1~2回TOEFLテスト公式オンライン模試を受ける生徒は20名程度、本番のTOEFL iBTテスト試験を受ける生徒は1年間で15名程度いますが、学校の授業内ではTOEFLテスト公式オンライン模試の3時間を確保することが難しいので長期休暇中に自宅で受けてきてもらうようにしています。
公式オンライン模試を使う上で気を付けている点はありますか
公式オンライン模試を複数回行っただけでは、点数は大幅には伸びていません。生徒からは「時間配分がわからなかった」「英語の自信が打ち砕かれた」「もっと勉強しないと全然ダメだということが理解できた」といった声を聞くことが多く、TOEFLテストで扱われている単語やコンテンツは当然普通の日本の高校生には難しすぎると感じています。本校では、英検CSEスコアの2級取得に向けて勉強している生徒が大半なので、英検の勉強で学んだことがTOEFLテストのスコアアップに直結しないということも言えます。ただ、TOEFL iBTテストでスコア80に届かないとアメリカ創価大学には挑戦できませんし、高2の春が明けた時点で公式オンライン模試のスコア65取得を目安としていることもあって、そこでやっと必死になる生徒はいます。例年Early admissionを出す生徒のうち、高校3年生の夏の時点でスコア100を超えている生徒は数名ですので、年内に80を超えるように、ボーダーラインにいる生徒を押し上げるのに、公式オンライン模試をいかに活用するべきかで苦労しています。
TOEFL iBTテストスコア80に満たない生徒も海外大に進学できるような道筋はありますか
TOEFLスコアが80以下でも入学できる海外大学の進学先もオプションとして与えてあげたいとは思うのですが、教育理念がわからなかったり、Financial Supportが十分でなかったり、費用感の想像がつかなくて、保護者の方が積極的になれないところが現実としてあります。保護者の方が気になるのはやはりFinancial Supportの面です。TOEFL iBTスコア65程度の実力でも、良いコミュニティカレッジを経由して4年制大学に行けるような道筋があれば我々としても紹介していきたいなとは思っています。
本校では最低限でも英検2級までは勉強しなくてはいけない環境の中、その目標を達成し、英検準1級〜1級レベルまで目指す生徒の数自体は増加傾向にあります。海外大学に進学しない生徒であっても、高3の2学期以降のタイミングで、英語学習において高みを目指そうとする生徒には今後もTOEFLテストを勧めていきたいと考えています。
石野正好先生
創価高等学校 教頭(英語科)
創価大学卒業。英国ロンドン大学大学院修了。民間での勤務を経て、2003年より創価中学校に勤務。2010年に創価高等学校に異動となり、スーパー・グローバル・ハイスクールと世界市民探究(総合的な探究)を推進するための探究科の運営に携わる。
創価高等学校
東京都小平市にある男女共学・小中高の一貫教育校。「健康な英才主義」と「人間性豊かな実力主義」の教育指針のもと、21世紀の平和と文化を担う「創造性豊かな世界市民の育成」を目指している。英語教育に積極的に取り組み、アメリカ創価大学を中心とした海外大学へ毎年15名程度がTOEFL、SAT、IELTSを活用して進学している。
学校HP: https://tokyo-senior.soka.ed.jp/
上記は掲載時の情報です。予めご了承ください。最新情報は関連のWebページよりご確認ください。
サポート・関連情報
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