第16回 TOEFL iBT®テストListening対策 No.5 Listeningのカギ!Replay Questionを攻略しよう!その2

第16回 TOEFL iBT®テストListening対策 No.5 Listeningのカギ!Replay Questionを攻略しよう!その2

 

皆さんこんにちは。その後のTOEFL®テスト対策はいかがでしょうか?先日、福岡県にある西南学院大学で、「TOEFL iBT®テストスキルアップセミナー in 福岡」を行ってきました。1年生を中心に、多くの学生さんに参加していただきました。まだTOEFLテストが何かピンときてない人もいれば、具体的なスコア目標や留学プランを持っている人、大学院留学を目指す4年生など、色々な学生さんと話す機会に恵まれました。いずれにしてもTOEFL iBT®テストの特徴をしっかりと理解した上で、自分の現在のスキルレベルを見極め、「今後何をどのように対策していくべきなのか」を理解することの重要性を伝えてきました。このワークショップの様子を今後は少しでもご紹介できればと思っています。前回に引き続きListeningについてです

 

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今回も、TOEFL iBTテスト Listeningの中でも非常に特徴的なReplay Questionについて学んでいきましょう。

前回は2つある出題パターンの1つ目、「ロング・バージョン」について学びましたね。今回はもう1つのパターンについて学びましょう

 

Listening Replay Question攻略法その5:出題パターンをよく知ろう!その2

 

Replay Question Type 2 – ショート・バージョン

前回(Listening Replay Question攻略法その2:出題パターンをよく知ろう!その1)が「ロング・バージョン」でしたので、単純ではありますが私は「ショート・バージョン」と呼んでいます。流れとしては以下のようになります。

 

ご覧のように、「ロング・バージョン」に比べてかなり簡略化されていますね。大きく違う点としては

 

  • 設問が冒頭に表示される(「ロング・バージョン」では1回目のReplayが終わってから)
  • Replayが1度のみ(「ロング・バージョン」では2回)

 

これらの違いに気を付けないといけませんね。つまり「会話(講義)の一部Replayが、もう1回流れるだろう」と思い込んでしまっていると、1度しかない「ショート・バージョン」のReplayにおいては情報を聞き逃してしまう恐れがあるわけです。

これを簡単な例を用いて、会話の一部を通して見てみましょう。音声ではなく、トランスクリプトで確認することによって、どこがどのようにReplayされるか確認しましょう。

 

Narrator:Listen to part of a lecture in a geology class.

Professor:Last time we started to talk about glaciers and how these masses of ice form from crystallized snow. And some of you were amazed at how huge some of these glaciers are. Now, even though it may be difficult to understand how a huge mass of ice can move—or flow, it’s another word for it—it’s really no secret that glaciers flow because of gravity. But how they flow, the way they flow needs some explaining. Now, one type of movement we’ll talk about is called deformation. You already know that ice is brittle—if you hit it with a hammer, it will shatter like glass. But ice is also plastic—it can change shape without breaking. If you leave, for example, a bar of ice supported only at one end, the end —the unsupported end — will deform under its own weight —it’ll kind of flatten out at one end, get distorted, deformed….(以下省略)

 

What does the professor explain when he says this:

Professor:“But ice is also plastic—it can change shape without breaking. If you leave, for example, a bar of ice supported only at one end, the end —the unsupported end — will deform under its own weight.”

(A)A characteristic of ice that is related to glacial movement
(B)How scientists first discovered that glaciers could move
(C)That factors like temperature can affect the strength of ice
(D)Why deformation is the most common type of glacial movement
(TOEFL iBT® Quick Prep, Vol. 2, Listening Practice Set 2より抜粋、一部変更)

 

いかがでしょうか。レクチャーの一部だけを見ていただきました。ここで重要なポイントは以下のようになります。

 

 

つまり、このReplayされた部分の役割としては、deformationの説明、ひいてはhow glaciers moveの説明にあたるわけですね。それでは選択肢を分析してみましょう。

 

  • (A) A characteristic of ice that is related to glacial movement – (○).
  • (B) How scientists first discovered (×) that glaciers could move
    最初の発見について、ではない
  • (C) That factors like temperature can affect the strength of ice (×)
    通常に考えるとよさそうだが、気温と氷の強度の話ではなく、あくまでも形を変える、つまりhow glaciers moveの説明であることを忘れない事
  • (D) Why deformation is the most common type (×) of glacial movement
    一番よくあるタイプ、とは言ってない

 

というわけで正解は(A)ですね。この“A characteristic of ice”の部分がdeformation、つまり割れずに形を変える氷河の性質であることを指しています。できましたか?

 

Listening Replay Question攻略法その6:全体における一部の役割を意識しよう!

上記からもわかるように、この「ショート・バージョン」ではとくに「ある一部のセンテンスのみ」に集中するスキルよりも、Replayされる部分の意義や役割が重要になってきます。そのためには、会話や講義が1回目に再生される時に、すでに全体のトピック、主旨、話者の態度など、大まかな流れを把握している必要があります。その上で、Replayされる部分が、全体像の中においてどのようにフィットするか、どのような役割を担うか、を意識する必要があります。

 

 

Listening Replay Question攻略法その7:実践演習

それでは最後に1つ練習してください。題材はAnthropologyです。本番のつもりでしっかりとノートテイキングを行いましょう。レクチャーが終わったら、質問の音声を聴き、選択肢から正解を選んでください。

 

下記をクリックするとレクチャー音声が流れます。※音声がすぐ流れます

 

 

レクチャー音声を聴き終ったら、下記をクリックして問題を聴きましょう。

 

 

Why does the professor say this?
(A)To show how slow canoe travel was
(B)To illustrate the size of a geographic area
(C)To compare different means of travel
(D)To describe how waterways change over time

 

スクリプトと解説は下記で確認ください。ではまた次回にお会いしましょう!

 

スクリプト・解説(PDF: 91KB)
詳細はこちら

 

五十峰 聖先生 
桜美林大学 芸術文化学群 特任講師

ETS Authorized Propell® Facilitator
ETS TOEFL ITP® Teacher Development Workshop Facilitator

#五十峰聖先生

 

 


上記は掲載時の情報です。予めご了承ください。最新情報は関連のWebページよりご確認ください。


 

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