皆さんこんにちは。GWも終わり、爽やかな5月を引き続き満喫しているでしょうか。アメリカではこの時期は卒業式の季節にあたります。黒い卒業式用のガウンを着る学校が多いのですが、流石にこの季節になると日差しも強くなり気温も大分上がるので、ガウンの下は半袖・短パンを着用して式に臨む卒業生も多かったですね。そして式の後に外でBBQを楽しんだりしました。その辺がアメリカらしいと感じたのを覚えています。
さてそれでは今月は1回お休みしたSpeaking公開添削指導を継続していきます。今回は新しい学習者に課題に挑戦していただきます。
トピックと解答ポイントの確認
前回のSpeaking対策で最後に出しておいた、以下のトピックを今回は扱います。
皆さんこんにちは。春の訪れを感じる季節となりました。花粉症でお悩みの方も増えてきているのではないでしょうか。日本だけではなく、アメリカでも花粉症は人々を悩ませています。私もアメリカ滞在中に悩まされ、特に東海岸に移ってからは症状が酷く[…]
“Describe the most important decision that you have made in your life. Why was it important to you? Use specific examples and details to support your explanation.”
(準備時間:15秒、解答時間:45秒)
「今までの人生で下した、もっとも重要な決断は何か?またそれはどうして重要だったのか?」との質問ですが、TOEFL iBT® Test Speaking Task1においては、「好きな~は何か?」のような、自分の好みについて語る、どちらかというと楽しい・柔らかめのトピックが多いという印象を皆さんは持っているかもしれませんし、実際多いのも確かです。しかし時にはこのように少し硬めのトピックが出る事もありますので、慣れておきましょう。
さて解答のポイントは2つほどあります。
- 1) the most important decisionについての説明
当然の事ながら、その決断が何だったのかを説明する必要がありますが、そのためには
– 簡単な背景(いつ、どのような状況においてか、また決断を下す前はどうだったのか、等)
– 決断の内容(どのような決断を下したのか、またそれは何故か)
などについて冒頭で軽く触れると、聞き手は状況を理解しやすくなります。 - 2) consequence(影響)についての言及
トピックの指示にもなっている「何故その決断が重要だったのか?」に答える事になる 部分です。つまり
– その決断を下したことで、何がどう変わったのか?それは誰・何にとって?
(自分、家族、仕事・・・)
– その決断をしなかったらどうなったのか?
など、下した決断による影響について触れると、解答としてはスッキリとした理由づけができてよいでしょう。今回より参加していただくモモコさん(20代女性、看護師)に、今までの学習経歴や課題などを振り返っていただきました。
学習者のご紹介
モモコさん
現在の英語力
TOEFL iBT®テスト:76点(R:21、L:17、S:18、W:20) TOEFL iBT®テストを受験する理由
アメリカの大学院に看護学専攻で進学をしたい。また看護師として国境なき医師団への参加も視野に入れている。
今までのSpeakingの学習状況はどうか
Listeningトレーニング時のシャードーイング、録音、発音チェック、音読などでSpeakingのトレーニングも同時に行っている。また月に1~2回、オンライン英会話でTask 3 – Task 6のサマリーをWritingで添削してもらい、発音チェック指導などを受けている。
TOEFL iBT®テストの学習で困っている点や悩んでいる点
Listeningセクションのスコアがなかなか伸びず、内容がつかめない。特に集中力を欠くことが課題。
Topic:モモコさんの1回目の提出と五十峰先生からのフィードバック
モモコさん Topic 1の1回目の音声
彼女の決断は「大学に行く」こと。その理由としては「家庭の経済事情」が挙げられていますね。
五十峰先生からの音声フィードバック
フィードバック
・音声面
– シ、スィ、ズの発音
– insistのイントネーション
・文法面
– The most decisions ⇒ The most important decision
– 単数・複数(universities, families, opinions)
– It cost expensive. ⇒ It cost a lot. / The cost was expensive.
– “My mother asked me to give up going to universities and please work.”
⇒ please不要
– insistの用法
・内容面
– 最後、”My mother found a way” – それまでの過程、その後の影響などをもっと足すように。
音声的には全体的に聞きやすいので、あとは細かいミスを修正して、内容面でもっと説明が伴えば、もっと伸びそうですね。再提出に期待です。
次回の課題
次回も同じトピックについて、別の学習者に挑戦していただきます。皆さんも引き続き各自で録音練習を行ってみてください。
“Describe the most important decision that you have made in your life. Why was it important to you? Use specific examples and details to support your explanation.”
(準備時間:15秒、解答時間:45秒)
それでは今回はこの辺までにしましょう。また次回にお会いしましょう!
五十峰 聖先生
桜美林大学 芸術文化学群 特任講師
ETS Authorized Propell® Facilitator
ETS TOEFL ITP® Teacher Development Workshop Facilitator
上記は掲載時の情報です。予めご了承ください。最新情報は関連のWebページよりご確認ください。
学習サポート・関連情報
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初めてTOEFL iBT®テストを受験される方のうち、次の対象者には週1回✖️8週間 の受験支援メール配信とTOEFL iBT® Test Prep Plannerの無料配送を行っています。
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Performance Descriptors for the TOEFL iBT® test
各セクションは0~30のスコアで評価され、そのスコアに応じて4または5段階のレベルに分けられます。このレベルはTOEFL iBT®テストにおけるCEFR levelを反映しています。
TOEFL iBT®テスト スコアガイド(Speaking)
Speakingセクションの採点基準です。上記の「Performance Descriptors for the TOEFL iBT®test」と併せてご活用ください。
SpeakingはETSが公表しているスコア基準表に沿って採点されます。採点基準はIndependent Task用・Integrated Task用にそれぞれ作成されており、Delivery(話し方)/Language Use(語彙の使い方)/Topic Development(トピックの展開)の大きく3つのポイントに分かれています。
TOEFL iBT®テスト スコアガイド(Writing)
Writingセクションの採点基準です。上記の「Performance Descriptors for the TOEFL iBT® test」と併せてご活用ください。
Writingに関してもETSが公表しているスコア基準表に沿って採点されます。採点基準はIndependent Task用・Integrated Task用にそれぞれ作成されています。
英語圏に限らず、世界の大学・大学院、その他機関で活用されています。また日本国内でも大学/大学院入試、単位認定、教員・公務員試験、国際機関の採用、自己研鑽、レベルチェック、生涯学習など活用の場は広がっています。
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TOEFL ITP®テストプログラムは、学校・企業等でご実施いただける団体向けTOEFL®テストプログラムです。団体の都合に合わせて試験日、会場の設定を行うことができます。全国500以上の団体、約22万人以上の方々にご利用いただいています。