第34回 TOEFL iBT®テスト Speaking対策 公開添削指導⑩ Integrated Task 5

第34回 TOEFL iBT®テスト Speaking対策 公開添削指導⑩ Integrated Task 5
※TOEFL iBT®テストは2019年にテスト内容の一部が変更となりました。現在のテストと異なる内容が含まれておりますが、基本的な考え方や学習方法に違いはないため掲載しています。詳細はこちらをご確認ください。

 

皆さんこんにちは。ついに年の瀬がやってきましたね。学業、仕事、家庭のことなどで慌ただしくされているかと思います。少しでも落ち着いて学習できる時間が取れると良いですね。体調を崩さないよう、気をつけてお過ごしください。

今回はSpeakingの公開添削を行います。新たな学習者の方に参加していただきIntegrated Task 5を扱っていきます。

 

概要

まずTask 5の概要を確認しておきましょう。

Listening(1-1.5 min.)
  -Preparation(20 sec.)
  -Speaking(60 sec.)

 

「聞いて話す」という、いたってシンプルな構成ですね。Readingを含むTask 3&4に比べると、作業量が多少は楽になるでしょう。

Listening

・男女2人の学生同士の会話を聞きます
・会話では、クラスや課題、インターンシップや寮生活についてなどのキャンパストピックについて触れます
・どちらかの話者が、抱えている問題や悩み、ジレンマについて言及します
・その問題に対して、2つの解決案が話し合われます
・問題、解決案、いずれについてもできるだけ詳細にメモを取って、話す際に使えるように準備しておきましょう

 

Speaking

設問は次のようになります(文言が多少変わることもあります)。

“Briefly summarize the problem the speakers are discussing. Then state which solution you would recommend. Explain the reasons for your recommendation.”

 

この指示に従い、以下のポイントに気をつけて話す必要があります。

・「誰の、どういった問題点」なのかを説明する
・2つの解決策のうち「自分ならどちらを選ぶか、またそれは何故か」

 

「2つの解決策は何なのか、説明しなさい」とは指示されていないので、そこに時間をかけないように気をつけましょう。あくまでも「問題点」と「自分が選ぶ解決策は何か」を1分以内にまとめて話すことが要求されるのです。

中級(交換留学程度を想定) 上級(正規留学程度を想定)
学習者のご紹介
大学生
アリサさん

  現在の英語力
英検準1級、TOEIC®テスト900点、TOEFL iBT®テスト:未受験
 TOEFL iBTテストを受験する理由
学部交換留学の選考に必要だから。
 今までのSpeakingの学習状況はどうか
高校ではSpeakingクラスを受講しており、ネイティブの先生と対話形式の練習も行っていた。自主的には映画を見ながら追いかけて話す練習を行っている。
 TOEFL iBT®テストの学習で困っている点や悩んでいる点
Speakingの練習方法がなかなか見つからないことや、TOEFL iBT®テストの練習を通しで行う時間がないこと。

 

問題演習

今回扱う問題を見てみましょう。読者の皆さんも実際に体験してみてください。

Now listen to a conversation between two students.

 

 

The speakers discuss two possible solutions to the woman’s problem. Briefly summarize the problem. Then state which solution you recommend and explain why.

Preparation Time:20 seconds
Response Time:60 seconds

( TOEFL iBT® Quick Prepより)

 

解説

では会話のポイントを確認してみましょう。

  女性の問題点

・自分のパソコンが壊れて、今は修理中
・直るのは来週末だが、それでは課題の締切りに間に合わない

  解決案

1) 大学のパソコン教室を使う
2) 修理店に、来週始めに修理が完了するよう、急ぐように頼む

 

皆さんならどちらの解決案を選びますか?またそれはどうしてでしょうか?問題点と自分が選ぶ解決案、全部を含めて60秒以内に解答しなくてはなりません。しっかりと練習をしましょう。(会話のトランスクリプトは下記で確認できます。)

 

トランスクリプト(PDF:488KB)

詳細はこちら

 

アリサさんの提出と五十峰先生からのフィードバック

アリサさんの音声(1回目)

 

これに対する私からのコメントです。

 

五十峰先生からの音声フィードバック

 

 指導のポイント

・文法・語彙面
 PCをcomputerに
take it → get it back
Best way for her as a solution → best solution for her
fix → repair
concentrate on → concentrate i

・音声面
 hurryとharryの違い
間が空く、hesitationが目立つので、断片的な印象が残る

・内容面
 問題点の説明はOK!
「自分の選んだ解決案を何故選んだのか」の説明がかなり短い

 

音声は聞きやすいので、あとは内容・構成を見直すことでもっと良い解答になります。次回に期待!

では今回はここまでにしましょう。次回もTask 5を続けて学習していきます。それでは皆さん、よいお年を!Happy holidays!

 


 

五十峰 聖先生 
桜美林大学 芸術文化学群 特任講師

ETS Authorized Propell® Facilitator
ETS TOEFL ITP® Teacher Development Workshop Facilitator

#五十峰聖先生

 

 


上記は掲載時の情報です。予めご了承ください。最新情報は関連のWebページよりご確認ください。


 

学習サポート・関連情報

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初めてTOEFL iBT®テストを受験される方のうち、次の対象者には週1回✖️8週間 の受験支援メール配信とTOEFL iBT® Test Prep Plannerの無料配送を行っています。
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Performance Descriptors for the TOEFL iBT® test
各セクションは0~30のスコアで評価され、そのスコアに応じて4または5段階のレベルに分けられます。このレベルはTOEFL iBT®テストにおけるCEFR levelを反映しています。

toefl_speaking_rubrics

TOEFL iBT®テスト スコアガイド(Speaking)
Speakingセクションの採点基準です。上記の「Performance Descriptors for the TOEFL iBT®test」と併せてご活用ください。
SpeakingはETSが公表しているスコア基準表に沿って採点されます。採点基準はIndependent Task用・Integrated Task用にそれぞれ作成されており、Delivery(話し方)/Language Use(語彙の使い方)/Topic Development(トピックの展開)の大きく3つのポイントに分かれています。

TOEFL iBT Writing Section Scoring Guide TOEFL iBTテスト スコアガイド (Writing)

TOEFL iBT®テスト スコアガイド(Writing)
Writingセクションの採点基準です。上記の「Performance Descriptors for the TOEFL iBT® test」と併せてご活用ください。
Writingに関してもETSが公表しているスコア基準表に沿って採点されます。採点基準はIndependent Task用・Integrated Task用にそれぞれ作成されています。

TOEFL iBT®テスト/自宅受験TOEFL iBT®テスト「TOEFL iBT® Home Edition」
英語圏の大学・機関だけでなく、世界の大学・機関で、公式スコアとして留学や就活などに活用されています。コンピュータ上で受験し、スピーキングは回答音声をマイクを通して録音、ライティングはタイピングで回答します。

自宅受験TOEFL® Essentialsテスト 
2021年から自宅受験型の新しいテストとしてリリースされました。約90分の試験時間、短い即答式タスクが特徴のアダプティブ方式の導入されています。公式スコアとして留学や就活などにご利用いただけます。

TOEFL ITP®テスト
TOEFL ITP®テストプログラムは、学校・企業等でご実施いただける団体向けTOEFL®テストプログラムです。団体の都合に合わせて試験日、会場の設定を行うことができます。全国500以上の団体、約22万人以上の方々にご利用いただいています。

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