前回では主に発音の復習方法について学習しました。続いてイントネーションについて学んでいきましょう。
総集編④:Speaking 復習方法②
イントネーション
発音同様に重要なのがイントネーション(抑揚)です。ではなぜイントネーションがそれほど大事なのでしょう?
答えの1つとしては、個々の発音よりも全体としての「音のまとまり」がよりネイティブっぽくなると、トータルで聞いたときに自然に受け取られやすいからです。特にTOEFL iBT®テストのように減点方式の採点ではないテストにおいては、多少の個別の発音エラーや聞き取りづらい部分があったとしても、全体を通してのクオリティが優先されるので、あまり得点に大きくは響きません。
ではイントネーションを向上させるには、どのような練習が効果的なのでしょうか?
a)スラッシュリーディング
長文を音読する際に、ある程度の単語のかたまりごとにスラッシュ(/)を入れて、それを意識しながら音読する練習です。これを行うことで、適度な「間(ま)」を意識することができます。例えば以下のようになります。
“We’ve been talking about / the art world / of the late nineteenth century/ in Paris,/ and today/ I’d like to look at the women/ who went to Paris at that time /to become artists./ Now, /um, /from your reading,/ what do you know about Paris/… about the art world of Paris/ during the late nineteenth century?/”
(TOEFL Quick Prep Vol.2より抜粋)
簡単そうに見える文章でも、ただひたすら速く、フラットに読むのではなく、スラッシュ一つ一つを意識して、次に移るまでに一呼吸置くようにすると良いでしょう。
b) センテンスストレス
ここでいうストレスとは強調のことです。センテンスのどこを強調するかによって意味も変わってきます。以下の例文で、斜体を強調してみます。
John forgot to call me on my birthday.
(忘れたのはジョンであって、他の人ではない)
John forgot to call me on my birthday.
(ジョンが「忘れた」ことを強調したい)
John forgot to call me on my birthday.
(ジョンが忘れたのは私に電話をするということを強調する)
・・・
このようにセンテンスを音読する際に、ストレスの位置を変えながら何パターンか練習してみましょう。そうするとそのうち自然と「この意味に強調したいから、ここを強めて話すようにしよう」という意識が働いてきます。ネイティブスピーカーは自然とできているわけですが、ノンネイティブの我々は練習して体得するしかありませんね。楽しみながら行いましょう。
では今回はここまでです。また次回お会いしましょう!
五十峰 聖先生
桜美林大学 芸術文化学群 特任講師
ETS Authorized Propell® Facilitator
ETS TOEFL ITP® Teacher Development Workshop Facilitator
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