第19回 中国 香港中文大学留学/N.Nさん | 留学経験者インタビュー

 

中国/香港中文大学留学
N.Nさん

 

 目次
 なぜ留学し、香港中文大学を選びましたか
 なぜその国を選びましたか、理由を教えてください
 TOEFLテストのスコアは何点以上必要でしたか、またどのような勉強をしましたか
 留学中のエピソードを教えてください
 留学したことでどんな影響がありましたか(留学で得たもの)
 今後の展望についてお聞かせください
 これから留学を考えている人へのメッセージ

 

なぜ留学し、香港中文大学を選びましたか

留学をしたいという思いは中学生の頃から芽生えました。年の離れた兄二人が大学在学中に、それぞれシンガポールとイギリスに大学の制度を使って留学やインターンシップを経験し、その時の経験を楽しそうに話していたのを見て、幼いながらに「自分も英語を話せるようになりたいな。海外に行ってみたいな。世界中に友達ができるといいな」といった夢を持つようになりました。そこから海外に興味を持ち始め、大学時代に必ず留学しようと決めました。大学に入ってから本格的に留学準備をする中で、香港中文大学が自分の専門である経済学をしっかり学べることや、多くの国々から留学生を受け入れていることを知り、香港中文大学に行こうと決めました。

 

 

なぜその国を選びましたか、理由を教えてください

先ほどの大学を選んだ理由も香港を留学先に選んだ一つですが、大学1年生の時に、大学の研修の一環でフィリピンを訪れました。私にとっては初めての海外経験だったのですが、そこで成長著しいアジアの熱というのを感じ、留学をするならアジアに行きたいという思いがありました。その中でも英語でしっかり学べる国という条件を基にして、大学の協定校などを考慮し、「香港」を選びました。実際香港に行ってみると、人々の熱気というのが強かったですし、やはり世界有数の経済金融センターということもあって、色んな文化が混ざり合い、非常に魅力的な地域でした。

 

TOEFLテストのスコアは何点以上必要でしたか、またどのような勉強をしましたか

大学の条件はTOEFL ITP®テスト(*)で530点だったのですが、人気の交換留学先ということもあって、できる限り高い点数を取ろうと決めました。英単語の勉強を一から始め、普段の英語の授業でもしっかり予習復習するなどして、まずは基礎力をつけようと決めました。あとは、問題演習に市販テキスト(LongmanのRedbook)を使って、とにかく問題慣れをしていきました。特にリスニングが苦手でしたので、PodcastやTEDの視聴などを毎日行い、食事中も英語のニュースを聞きました。問題を解きながら、その問題文をディクテーションし、答え合わせとして、Scriptを確認し赤ペンで訂正をして、自分自身が聞き取れなかった単語をマークしていきました。結果として、1年間でスコアが100点伸び、617点で出願することができました。

 

留学中のエピソードを教えてください

それは数えきれないくらいあるのですが、一つ挙げるとするならば、留学生仲間の励ましと刺激です。私が留学を開始した当時は、尖閣諸島問題や歴史認識問題などで日中関係が揺れていた時期でした。香港でも関連したニュースが連日報道されたり、領事館からも注意喚起のメールが届いたりするなど、緊張状態が続いていました。私自身も不安を抱えながら、毎日を過ごしていたのですが、そんな時にフィンランドやアメリカから来た留学生仲間が私に「なぜこのような問題が起こったのか?」など質問をしに来てくれたんです。私なりに拙い英語で答えたあと、彼らが「今はこんな状況だけど、私たちの世代が世界を変えていかなければいけないよね」と励ましてくれました。同年代からそんな答えが返ってきたことにも驚きでしたし、勇気づけられました。それからは優秀な彼らに負けないで、もっと力をつけようと決めて、とにかく学び抜こうと決めました。

 

留学したことでどんな影響がありましたか(留学で得たもの)

これも数え切れないほどあるのですが、自分の中で「度胸」と「適応力」がついたと感じています。例えば食事。香港は世界各国の美味しいお店が数多くあるグルメな街なのですが、ちょっと路地を入ると昔懐かしいローカルなお店も数多く残っています。留学当初はそんなローカルな店に入るのをためらっていましたが、最終盤は一人で足を運び、片言の広東語で店員さんと会話を楽しむくらいになっていました。得体の知れない蛇料理を、思い切って食べたこともありました(笑)。

帰国後、友達からは「こんな豪快な性格だったっけ?」と訊かれるほど、何に対しても物怖じしなくなった気がします。あとは、「自分の常識が必ずしも世界の常識じゃない」ということを意識するようになりました。ある授業のグループワークで、フランス人、アメリカ人、香港人、イタリア人、イギリス人、日本人の私という国籍が全く異なるチームでプロジェクトを行ったのですが、予想外の連続。時間にルーズで集合時間に来ない人もいれば、ミーティング途中で「今からバーに行ってくるから」と言って退出してしまう人など、本当に様々でした。日本じゃあり得ないことです(笑)。でも彼らとの作業を通して、しっかりオンとオフを分けるといった姿勢や、持っている知識の広さと深さに刺激を受けました。「自分の常識が必ずしも世界の常識じゃない」と意識することで、人に対して寛容になれた気がします。

 

今後の展望についてお聞かせください

今は留学先で身に付けた英語力、経済学の知識、メンタル面を大いに活用して、国内の大学院で途上国の経済開発の研究を行っています。来年には現地調査に行く予定ですが、そこでも予想外な連続が待ち受けているような気がします(笑)。でも留学を経たことでスキル面でもメンタル面でも成長したことを実感しているので、また成長できる機会が待っているんだと思うとワクワクしています。卒業後は研究の道に進もうか他の道に進むか検討中ですが、日本とアジアを繋げて、世界を舞台に貢献できる人になりたいです。

 

これから留学を考えている人へのメッセージ

ここに書いた私のエピソードは留学中のほんの一部です。私自身よく後輩から留学の話をしてくださいとお願いされますが、「留学は決してキラキラした楽しいものではなく、9割方泥臭く苦しいよ」と答えています。でも留学先で大変だな、苦しいなと思う経験があったから今の自分がいると実感している毎日です。ぜひ「どんな自分になりたいか」を想像しながら、自分にしかない留学を創っていってほしいなと思います。

(*)TOEFL ITP® テスト・・・団体向けTOEFL®テスト

 

 


上記は掲載時の情報です。予めご了承ください。最新情報は関連のWebページよりご確認ください。


 

 

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TOEFL iBT Writing Section Scoring Guide TOEFL iBTテスト スコアガイド (Writing)

TOEFL iBT®テスト スコアガイド(Writing)
Writingセクションの採点基準です。上記の「Performance Descriptors for the TOEFL iBT® test」と併せてご活用ください。
Writingに関してもETSが公表しているスコア基準表に沿って採点されます。採点基準はIndependent Task用・Integrated Task用にそれぞれ作成されています。

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