第1回 何回受けてもSpeakingのスコアが15を超えません

 

何回受けてもTOEFL iBT®テストのSpeakingのスコアが15を超えません。テンプレートを覚えても肝心の内容が言えず、数問はほぼNot answeredの状態になります。どのような対策をしたらよいでしょうか。

 

ETS公認トレーナーからのアドバイス

TOEFL®テスト開発・運営団体である米国非営利教育団体ETSの公認トレーナーとして活躍されている先生方に、読者の皆様からよくいただくTOEFL®テストや英語学習に関する疑問質問にお答えいただきました。

内容に関連のあるフレーズやキーワードを繋げるように努力しよう

桜美林大学 五十峰聖先生 Not answeredになるということは、全く言葉を発していない、またはトピックと全く関係ない回答である場合が考えられます。「とりあえずテンプレートに沿って何かしら話せばいいや」という甘い考えは捨てましょう。形は整っていなくても、内容に関連のあるフレーズやキーワードを繋げるように努力しましょう。また音声が認識されていない恐れもありますので、ハッキリと大きな声で話すように心がけてください。

 

受信力とサマリー力をアップさせよう

神戸女学院大学 田岡千明先生 統合型では文書やスピーチの内容を要約して話す必要があるので、この2つの力が重要です。サマリー力をアップさせるには、Listeningのスクリプトを読みながらでも良いので、簡単なメモを取り、それを基に話す練習をすることです。また、単語力や構文把握能力を付け、リピーティング、オーバーラッピング、シャドーイングなどを行うことで、リーディング力とリスニング力の向上にも力を入れましょう。

 

普段から英語でコミュニケーションを交わす練習をしよう
甲南大学 津田信男先生TOEFL iBT®テストのSpeakingで求められているのは、spontaneous(自然な)スピーチです。
事前にテンプレートを覚えて発話すると、すぐに分かりますので減点対象になります(TOEFLtvInside the TOEFL® Test: Speaking Questions 1&2参照。”Memorized responses will lower your response.”)。
Task1&2に関しては、過去問などを使って発話練習するとよいでしょう。すぐに言えるようになるには普段から英語でコミュニケーションを交わす練習をする必要があります。私の場合、英会話学校のクラスメイトと授業外で話す練習をしたおかげで、すぐに発話できるようになりました。Task3〜6はリスニング力が必要ですので、短いニュースや会話を聞いてサマリーを言う練習がよいかと思います。

 


 

五十峰聖先生
桜美林大学 芸術文化群 特任講師

ETS Authorized Propell® Facilitator
ETS TOEFL ITP® Teacher Development Workshop Facilitator

#五十峰聖先生

田岡千明先生
神戸女学院大学 共通英語教育研究センター専任講師

ETS Authorized Propell® Facilitator
ETS TOEFL ITP® Teacher Development Workshop Facilitator

#田岡千明先生

津田信男先生
甲南大学 名誉教授

ETS Authorized Propell® Facilitator

#津田信男先生

 

 

 


上記は掲載時の情報です。予めご了承ください。最新情報は関連のWebページよりご確認ください。


 

学習サポート・関連情報

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初めてTOEFL iBT®テストを受験される方のうち、次の対象者には週1回✖️8週間 の受験支援メール配信とTOEFL iBT® Test Prep Plannerの無料配送を行っています。
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ETS Japanは、8週間サポートを通じて、学習計画の立て方や、勉強に必要な情報の探し方をお手伝いします。目標スコア獲得に向けて受験日まで一緒に進んでいきましょう!

 

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目標スコア別に公式教材を利用した学習法を教材ショップのスタッフがご提案。学習の目安や各教材ごとの学習方法など、ぜひ参考にしてください。

 

 

Performance Descriptors for the TOEFL iBT® test
各セクションは0~30のスコアで評価され、そのスコアに応じて4または5段階のレベルに分けられます。このレベルはTOEFL iBT®テストにおけるCEFR levelを反映しています。

toefl_speaking_rubrics

TOEFL iBT®テスト スコアガイド(Speaking)
Speakingセクションの採点基準です。上記の「Performance Descriptors for the TOEFL iBT®test」と併せてご活用ください。
SpeakingはETSが公表しているスコア基準表に沿って採点されます。採点基準はIndependent Task用・Integrated Task用にそれぞれ作成されており、Delivery(話し方)/Language Use(語彙の使い方)/Topic Development(トピックの展開)の大きく3つのポイントに分かれています。

TOEFL iBT Writing Section Scoring Guide TOEFL iBTテスト スコアガイド (Writing)

TOEFL iBT®テスト スコアガイド(Writing)
Writingセクションの採点基準です。上記の「Performance Descriptors for the TOEFL iBT® test」と併せてご活用ください。
Writingに関してもETSが公表しているスコア基準表に沿って採点されます。採点基準はIndependent Task用・Integrated Task用にそれぞれ作成されています。

TOEFL iBT®テスト/自宅受験TOEFL iBT®テスト「TOEFL iBT® Home Edition」
英語圏の大学・機関だけでなく、世界の大学・機関で、公式スコアとして留学や就活などに活用されています。コンピュータ上で受験し、スピーキングは回答音声をマイクを通して録音、ライティングはタイピングで回答します。

自宅受験TOEFL® Essentialsテスト 
2021年から自宅受験型の新しいテストとしてリリースされました。約90分の試験時間、短い即答式タスクが特徴のアダプティブ方式の導入されています。公式スコアとして留学や就活などにご利用いただけます。

TOEFL ITP®テスト
TOEFL ITP®テストプログラムは、学校・企業等でご実施いただける団体向けTOEFL®テストプログラムです。団体の都合に合わせて試験日、会場の設定を行うことができます。全国500以上の団体、約22万人以上の方々にご利用いただいています。

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