※こちらの記事で紹介しているTOEFL Go!は2023年5月に終了し、2024年2月に新たなTOEFL iBT対策プラットフォーム TOEFL TestReady が誕生しました。TOEFL TestReadyについては以下の日本語解説をご覧ください。
今回は、TOEFL iBT®テストの公式アプリ、TOEFL Go!有料版を使われた方からレビューをいただきました。セクションごとに、よかった点・気づいた点/改善が必要な点をまとめてご紹介します。
Readingセクション
出題数:42問
Passageの分野:地学、西洋史学、国際経済学・貿易、動物学、生物学 など
よかった点
・回答の途中なら【RESET】をタップしていつでも最初からやり直すことができること
・制限時間がないため、じっくり考えて回答できること(またいつでもアクセスできること)
・問題の途中であれば、再アクセスした際に前回離脱した箇所から再開できること
・全ての問題の下に配置されていた【Passage】のアイコンをクリックすると、該当するパッセージや単語の箇所に飛べること
・スコアが出た後に自分の各回答の正誤確認が取れること
気づいた点/改善が必要な点
・スマホでアクセスした場合、画面の表示が小さくなるので少々読みづらい
・全部問題を解いてスコアを出した後は、再度1から問題を解くことはできない
・スコアの正誤は確認できるが、Official Guideにあるような「解説」はついていないため、どういった理由・根拠で正解の選択肢が導き出せるのかを知ることはできない
・スマホで利用する場合、ソファやベットに寝転がって使用できてしまう。iPadで利用するのであればベター(個人的にはノートPCやデスクトップPCが最もTOEFL学習に取り組みやすい)
・アプリを使って勉強している最中に様々な別のアプリの通知が届くことが考えられ、通知はOFFにしておく必要がある
・TOEFLでよく出題される単語力を増やすためのクイズアプリがあれば、すきま時間で学習できるので、利用したい人が増えそう
Listeningセクション
出題数:34問
テスト構成(例):
・Conversation between a student and an adviser of campus newspaper
・Psychology
・Geology
・Conversation between a student and a professor
・Art History
・Biology
よかった点
・解きながら繰り返し音声を聞くことができたこと
・回答の途中なら【RESET】をタップしていつでも最初から(あるいは離脱した箇所から)やり直すことができたこと
・制限時間がないためじっくり考えて回答できたこと
・2つ以上回答がある場合、正しい数の回答を選んでいないときちんとアラートが出ること
気づいた点/改善が必要な点
・解いている箇所に合わせて音声を停止/再生できない (例えば3問目を解いていて設問の途中くらいから聞き直したい場合でも、音声の一番最初からしか再生できない。)
・繰り返し聞きたいときに早送り/巻き戻しができない
・繰り返し解けたり、回答の解説やスクリプトがついていると尚良い
Speakingセクション
出題数:6問
テスト構成(例):
Independent Task S 2問
Integrated Tasks R→L→S 2問 (キャンパスの学生2人の会話とPsychology Lecture)
Integrated Tasks L→S 2問 (キャンパスの学生2人の会話とBiology Lecture)
よかった点
・問題の途中であれば、再アクセスした際に前回離脱した箇所から再開できるだけでなく、最初から録音を全てやり直すことができた(練習という意味では、自分が納得できるまで何度も録音し直してブラッシュアップできるのは良い)
・Readingの時ようにiPhoneのサイズで解きにくい印象はなかった。声を録音するという観点で、Speakingセクションはむしろスマホサイズの方が解きやすかった
・終了後、1時間~1時間半ほどで採点が完了した(Listening、Readingように即座にスコアは出ないものの、長く待たされる訳ではないので良い)
気づいた点/改善が必要な点
・問題を全て回答し、採点した後は再度問題を解くことはできない(ログアウトして再度ログインしても、スコアを表示する画面しか表示されなくなる)
・Official GuideのようにSample Answerの中で、モデルとなる回答例の音声データを公開してほしい。
・アプリを立ち上げてインストラクションが出てくる際、長文のDirectionsの中に(最後から3つ目のパラグラフに)You may take notes while you read and while you listen to the conversations and lectures. You may use your notes to help you prepare your responses.という表記はあるが、そのパートを読み飛ばしてCONTINUEを押してしまうとすぐに問題が始まり時間が経過してしまうので、間に合わない。(TOEFL iBTテストを受験したことがある人にとって、メモ取りは常識ではあるが、気軽にどこでもアプリを利用できてしまう学習者に、事前にノートテイキングアイテムを用意してもらうよう画面上にまずそのアナウンスがわかりやすい形で表示されるとユーザビリティが高まる
Writingセクション
出題数:2問
テスト構成(例):TOEFL iBTテスト本番と同じ、Reading、Listening、WritingのIntegrated Taskと、WritingのIndependent Taskの2種類
よかった点
・コピーもペーストもできないように制限がかかっていいた
・スコアが出るまでの時間は、画面が切り替わってから15秒程度だった
気づいた点/改善が必要な点
・Task1では、スマホをスクロールした時にタイマーが隠れてしまった。下の方の文章を読んでいる時に残り時間を確認するには、一番上までスクロールしなければならなかった
・パッセージの画面にはカウントダウンしていくタイマーがあるが、回答入力の画面にはタイマーがない。残り時間がわからず、Task 2では2パラグラフの途中でタイムアップになってしまった
・どちらのタスクも入力欄が小さく、入力する文字はかなり小さい。書いてる段階でスペリングの誤りに気づくことができなかった
いかがでしたでしょうか? 実際に利用したことがある人でないとわからないような情報が満載でしたね。参考書やテキストとは異なるTOEFL学習ツールのリリースは、今後も注目していきたいところです。
上記はユーザーのアプリ利用当時(2020年11月20日)の情報です。予めご了承ください。
2023年に新しくなったTOEFL Go!については下記のページでご紹介しています。ぜひご確認ください。
学習サポート・関連情報
★テスト受験までの8週間サポート★
初めてTOEFL iBT®テストを受験される方のうち、次の対象者には週1回✖️8週間 の受験支援メール配信とTOEFL iBT® Test Prep Plannerの無料配送を行っています。
対策塾などに通わず、独学で勉強されている皆さん、「TOEFL®テストの勉強は孤独・心配・不安…」と感じていませんか?
ETS Japanは、8週間サポートを通じて、学習計画の立て方や、勉強に必要な情報の探し方をお手伝いします。目標スコア獲得に向けて受験日まで一緒に進んでいきましょう!
★公式教材を利用して目標スコアを目指そう★
目標スコア別に公式教材を利用した学習法を教材ショップのスタッフがご提案。学習の目安や各教材ごとの学習方法など、ぜひ参考にしてください。
Performance Descriptors for the TOEFL iBT® test
各セクションは0~30のスコアで評価され、そのスコアに応じて4または5段階のレベルに分けられます。このレベルはTOEFL iBT®テストにおけるCEFR levelを反映しています。
TOEFL iBT®テスト スコアガイド(Speaking)
Speakingセクションの採点基準です。上記の「Performance Descriptors for the TOEFL iBT®test」と併せてご活用ください。
SpeakingはETSが公表しているスコア基準表に沿って採点されます。採点基準はIndependent Task用・Integrated Task用にそれぞれ作成されており、Delivery(話し方)/Language Use(語彙の使い方)/Topic Development(トピックの展開)の大きく3つのポイントに分かれています。
TOEFL iBT®テスト スコアガイド(Writing)
Writingセクションの採点基準です。上記の「Performance Descriptors for the TOEFL iBT® test」と併せてご活用ください。
Writingに関してもETSが公表しているスコア基準表に沿って採点されます。採点基準はIndependent Task用・Integrated Task用にそれぞれ作成されています。
英語圏に限らず、世界160か国以上、11,500以上の大学・大学院、その他機関で活用されています。また日本国内でも大学/大学院入試、単位認定、教員・公務員試験、国際機関の採用、自己研鑽、レベルチェック、生涯学習など活用の場は広がっています。
自宅受験TOEFL® Essentials™テスト
2021年から自宅受験型の新しいテストとしてリリースされました。約90分の試験時間、短い即答式タスクが特徴のアダプティブ方式の導入されています。公式スコアとして留学や就活などにご利用いただけます。
TOEFL ITP®テストプログラムは、学校・企業等でご実施いただける団体向けTOEFL®テストプログラムです。団体の都合に合わせて試験日、会場の設定を行うことができます。全国500以上の団体、約22万人以上の方々にご利用いただいています。