皆さんこんにちは。ゴールデンウィークも終わり、だいぶ日差しが強くなってきましたね。
さて今回の連載は、Listeningについてです。以前のListening連載第10回 (TOEFL iBT®テストListening対策 No.3 Listeningレクチャー対策)は主にレクチャーの脱線やブーメランなどについて勉強しましたね。
Merry Christmas! 個人的には、世の中があまりにも浮かれすぎていて実はあまり好きな季節ではないのですが(笑)、クリスマスにも関わらずこのTOEFL iBT®テスト対策を読んでくださっている読者の方の[…]
今回はListeningの中でも最も特徴的と言える問題タイプReplay Questionについて学んでいきましょう。
Replay Questionはその名前からもわかるように、音声の一部が再度流れる問題です。公式テキスト(The Official Guide to the TOEFL® Test)ではPragmatic Understanding Questions(実用的な理解を試す問題)のカテゴリの中の、Understanding the Function of What Is Said Questionsなどと呼ばれていますが、呼びにくい・わかりにくいので一般的にReplay QuestionとかListen Again Questionsなどと呼ばれる方が多いようです。
Listening Replay Question攻略法その1:何が試される問題タイプなのかをよく知ろう!
まずは問題の目的・特徴をきちんと知っておくことから始めましょう。
そもそもこのReplay Questionを含むPragmatic Understanding Questionという問題カテゴリにおいては、以下の話者の情報の理解が試されます。
― 確信の度合い
― 目的
― 意図
― 感情
つまり再度再生される部分を聴きとり、そこからわかる上記の情報を理解する必要があります。特にReplay Questionタイプに関しては、主に以下のような出題パターンがあります。
― 生徒の発言に対する、教授の態度や感情
― 生徒に対する指示
― 話題の転換
― 相手の理解の確認
― 会話中に、相手の発言に対する反応
他にも様々な状況が想定されますが、大体このようなパターンに慣れておけば大丈夫でしょう。
Listening Replay Question攻略法その2:出題パターンをよく知ろう!その1
ではどのように出題されるのでしょうか?Replay Questionには2つの出題パターンがあります。
Replay Question Type 1 ― ロング・バージョン
私は「ロング・バージョン」と呼んでいますが、流れとしては以下のようになります。
これを簡単な例として、会話の一部を通して見てみましょう。音声ではなく、トランスクリプトで確認することによって、どこがどのようにReplayされるか確認しましょう。
Listen again to part of the conversation, then answer the question.
Librarian:Yup, that’s the idea!
(A)She wishes what the man said were true.
(B)The man has a very good idea.
(C)She appreciates the man’s suggestion.
(D)The man understands what the library aims to do.
(source:ETS TOEFL iBT® Test Quick Prep, Vol.1, Listening Practice Set 1より抜粋、一部変更)
いかがでしょうか?最初に流れた会話の一部が2回目に流れ、更にその一部のLibrarianの最後の一言がもう1回再生されているのがわかりましたね。会話では、まだ学校に慣れていない学生(男性)に対してLibrarian(女性)が本の借り方や図書館の施設の案内をしている、という状況ですね。学生が「じゃぁ必要なすべての資料、本、情報がここ一か所で足りるんですね!」というコメントに対して「まさにそうなのよ」と反応しています。この「まさにそう」ということは、多くの情報を一か所で利用できる事を指し、そのために図書館は設計されているのだ、そのように利用できるように考えられているのだ、というLibrarianからの説明の意図が込められているわけです。従って正解は(D)となります。間違って(B)を選んだ人はいませんか?これだと「男性はいい考えを持っている」となり、漠然として何を指すのかがわかりません。また(C)はSuggestionがあったわけではありませんね。
Listening Replay Question攻略法その3:会話の前後の文脈を考慮しよう!
上記の例からわかるように、まずどのような文脈で会話がされているのかを考慮する必要があります。Librarianの説明を受けている男性は、会話の途中で“Nice”などと言っていることからもわかるように、図書館のサービスに対して好印象なのがわかります。またそれに対するLibrarianの発言も “Yup(=yesのカジュアルな言い方)”と肯定していますので、否定的な選択肢にはつながりませんね。
Replayされる発言・フレーズだけでなく、それまでの会話・講義の文脈やトーンも考慮するようにすると、より正解しやすくなります。
Listening Replay Question攻略法その4:実践演習
それでは最後に1つ練習してください。題材は第10回連載でも扱ったHistoryです。以前学習した方も初めての方も、もう一度音声を聴いて、以下の質問に答えてみましょう。下記をクリックするとレクチャー音声が流れますので必要に応じてノートテイキングを行ってください。※音声がすぐ流れます
聴き終ったら、ここをクリックして問題を聴きましょう。
What does the professor imply when she says this?
(A)She is impressed by the solution.
(B)The solution she describes is obvious.
(C)The solution was not a common practice.
(D)The solution was not particularly expensive.
スクリプト・解説(PDF:1.49 MB)
詳細はこちら
皆さんこんにちは。その後のTOEFL®テスト対策はいかがでしょうか?先日、福岡県にある西南学院大学で、「TOEFL iBT®テストスキルアップセミナー in 福岡」を行ってきました。1年生を中心に、多くの学生さん[…]
五十峰 聖先生
桜美林大学 芸術文化学群 特任講師
ETS Authorized Propell® Facilitator
ETS TOEFL ITP® Teacher Development Workshop Facilitator
上記は掲載時の情報です。予めご了承ください。最新情報は関連のWebページよりご確認ください。
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