第22回 TOEFL iBT®テストSpeaking対策 公開添削指導➁ Speaking Independent Task | ETS公認トレーナー直伝 TOEFL iBT®テスト対策、ここがポイント!

第22回 TOEFL iBT®テストSpeaking対策 公開添削指導➁ Speaking Independent Task | ETS公認トレーナー直伝 TOEFL iBT®テスト対策、ここがポイント!


皆さんこんにちは。いよいよ年末年始の季節ですね。特に日本のクリスマスは商業的でうるさくてあまり好きではありません(去年も同じようなことを書いた気がします・・・笑)。アメリカも騒々しいのは変わりませんが、それでもまだ family-oriented という意味では、恋人中心の日本よりは良いのかもしれませんね。スコアを上げる必要がある人は、周囲に流されることなく目標を見据えて頑張りましょう!

さて今回も「Speaking公開添削指導」を続けていきます。前回登場していただいたユイさん(10代女性、学生)に新しい課題に挑戦してもらいました。それではその様子をしっかりと見て、少しでも皆さんのスピーキング学習に役立ててください。

 

初級(大学入試程度を想定) 中級(交換留学程度を想定)
学習者のご紹介
大学生 ユイさん

  現在の英語力
英検準2級、TOEIC®テスト635  TOEFL iBT®テスト:未受験 TOEFL iBT®テストを受験する理由
大学の留学制度を使って留学をしたい。それによって英語力を高めるのと、世界を知ることでより広い視野を持ちたい。
 今までのSpeakingの学習状況はどうか
学校の授業では話すことを目的としているため、文章が論理的に組み立てられない。また、ただ単語を並べるだけになってしまっている。
 TOEFL iBT®テストの学習で困っている点や悩んでいる点
英語力も高くなく、独学で行っているのでどのように勉強すれば良いかという点。特にスピーキングは限られた時間の中で行うためパニックになってしまう。

 

学習者からの質問

前回の添削の時に、ユイさんから質問がありました。

① 主張したいことが37秒ぐらいで終わってしまった時はどうすればいいの?
② 間違えた時はどうすればいいの?もう一度言い直していいの?
③ 本番の時は15秒程で言うことを決めないといけないのに、いつも考える時間が足りない。どうすればいいの?

 

なるほど。これらは多くの学習者が持っている疑問かもしれませんね。よくぞ訊いてくれました。
以下、答えましょう。

 

五十峰先生からの回答

① 37秒で終わる事自体は減点などではありません。それまでに内容がぎっしり展開されていればOKです。言いたい事を充分に言ったのであれば、無理して45秒を埋める必要はありませんよ。

② 言い直しは全然問題ありません。言い直す事自体も減点はありませんので、気がついたら、 “I mean, …”などのカジュアルな口語表現で普通に言い直してOKです。

③ 実際にはトピックが画面に現れて、ナレーターがそのトピックを読み上げます。その時点から準備時間が始まると思ってください。その後に15秒なので、実際には合計30秒ぐらいあるのではないでしょうか。30秒あると考えると、それなりに準備できますよね。またスピーキングでもメモ取りができますので、その際に箇条書きで話すアイディア、理由などを簡単に記すぐらいでいいでしょう。あとはなるべく多くのトピックをこなす必要があります。実際に話す必要はありませんが、30秒以内におおまかな構成をパッとイメージし、メモを取れる準備をしましょう。

 

出題Taskとポイント

さて今回はTask 2、Independent Taskを出題しました。トピックは以下の通りです。

 

Topic
“Some people believe that the high schools should teach music and art as much as basic science.
Other people think that providing music and art education for high school students is not necessary. What is your opinion and why?”
(準備時間:15秒、解答時間:45秒)

気をつけるポイント

1.  対象が誰なのか、を意識する
今回は対象人物が high school students ですね。ですから高校生にとってのmusic and art そして basic science の意義を考えなければいけません。またもし対象人物がcollege students だったとしたら答えも変わってくるでしょう。
このようにトピックで指定されている人物があるのか、またその場合はどの年齢層なのか、などを考慮した上で解答を変えましょう。

2.  basic scienceとはなにか
おそらく大体のイメージは湧くと思います。学術的な定義はもちろんあると思いますがここでは気にせず、高校で教えられている science と解釈すればよいでしょう。一般的には biology, chemistry, physics, geology あたりと考えればよいでしょう。

3.  as much as に注目する
「同じぐらいに」という事ですね。つまり理系科目を週10時間教えるとしたら、音楽・美術も週10時間授業を行う、といったことです。

読者の皆さんもよかったら本番のつもりで、各自45秒で話して録音してみてはいかがでしょうか。

 

1回目提出とフィードバック

このトピックでユイさんに1回目の録音を提出していただきました。録音にあたっては初回の録音でもよいし、数回練習してからでもよいとの指示を出しました。

1回目の音声提出

 

フィードバック

これに対する私のフィードバックです。

 Topic Development

  • ・Choice を与えられた際、何の教科を選んだのか、どれくらい学んだのかを明確に言う。
  • ・問題点を述べる(人数が多い、など)。
  • ・トピックを見直す。science と as much as の要素が抜けているのでそれに触れるようにする。
     例:受験に music and art は必要ないが、science は関係あるから、など。

Language Use/Grammar

  • ・“We had to choice” → “We had to choose
  • ・“In my high school, before entering high school”
     間違いではないが high school が繰り返されているので、before 以降を後に持ってくる方がバランスが良い。
      (In my high school, we had to choose A, B, or C before entering high school.
  • ・“It is decided how many people can learn…”
     高校時代の話なので “It was decided how many people could learn”と過去時制にすべき。
  • “some don’t like the choice” → “some didn’t like the choice”
  • “I learned it for one year, but it is not make a sense.”
     itが何を指すのかわからない。また it did not make sense とすべき。
  • “I think learning for long time, but for one year, helps them to acquire true ability.”
     →“I think learning for a long time helps students to acquire abilities, but not just one year.”

Delivery

  • ・強調を効果的に使う。「必要ない」を伝えたいわけなので、“…is NOT necessary”を
     イントネーションを上げて。
  • ・Necessary の発音をしっかりと復習。Ne-ce-ssary.
  • ・“It is decided how many people can learn…”
      decided のあたりが聞き取りづらいのでハッキリと。
  • ・“whether they want to learn…”のあたりが聞きづらい。
  • ・全体的にまだまだハッキリが足らない。遠慮せずに自信を持って大きく口を開けて!

 

2回目提出とフィードバック

ユイさんの2回目の提出です。どれくらい改善されているでしょうか。

2回目の音声提出

 

フィードバック

どうでしょう?だいぶ improve したのがおわかりですか?
これに対しての私のフィードバックです。

 

 Topic Development

  • ・最後、無理に conclusion を入れる必要はない。
  • ・むしろその時間を他の説明に廻すべし。なぜ音楽を1年学ぶだけではダメなのか、などをもっと説明すべきだった。

Language Use/Grammar

  • ・Higher school とはあまり言わない。Better school の方が一般的。
  • ・ “It didn’t make sense, only for one year.” → “It didn’t make sense to learn it only (just)for one year.”

Delivery

  • ・Majorの発音。「メジャー」ではなく「メイジャー」と発音する。
  • ・Higher school が higher score に聞こえる。スクールの「―」をしっかり伸ばして。
  • ・Furthermore のアクセント注意。しっかりと伸ばして。

 

ミスも減り、内容も良くなりましたね。1回目に比べて science との比較も入り、わかり易くなりました!

 

2.次回までの課題

では皆さんに宿題です。次回扱う Speaking Independent Task のトピックを記しておきますので、各自で録音練習を行ってみてください。

Topic
“Some college students choose to take courses in a variety of subject areas in order to get a broad education. Others choose to focus on a single subject area in order to have a deeper understanding of that area. Which approach to course selection do you think is better for students and why?”
(準備時間:15秒、解答時間:45秒)

 

それでは新年にお会いしましょう。今年もTOEFL Web Magazineをご愛読いただいてありがとうございました。来年も引き続き一緒に学習していきましょう。Happy Holidays!

 


 

五十峰 聖先生 
桜美林大学 芸術文化学群 特任講師

ETS Authorized Propell® Facilitator
ETS TOEFL ITP® Teacher Development Workshop Facilitator

#五十峰聖先生

 

 


上記は掲載時の情報です。予めご了承ください。最新情報は関連のWebページよりご確認ください。


 

学習サポート・関連情報

★テスト受験までの8週間サポート★


初めてTOEFL iBT®テストを受験される方のうち、次の対象者には週1回✖️8週間 の受験支援メール配信とTOEFL iBT® Test Prep Plannerの無料配送を行っています。
対策塾などに通わず、独学で勉強されている皆さん、「TOEFL®テストの勉強は孤独・心配・不安…」と感じていませんか?
ETS Japanは、8週間サポートを通じて、学習計画の立て方や、勉強に必要な情報の探し方をお手伝いします。目標スコア獲得に向けて受験日まで一緒に進んでいきましょう!

 

★公式教材を利用して目標スコアを目指そう★


目標スコア別に公式教材を利用した学習法を教材ショップのスタッフがご提案。学習の目安や各教材ごとの学習方法など、ぜひ参考にしてください。

 

 

Performance Descriptors for the TOEFL iBT® test
各セクションは0~30のスコアで評価され、そのスコアに応じて4または5段階のレベルに分けられます。このレベルはTOEFL iBT®テストにおけるCEFR levelを反映しています。

toefl_speaking_rubrics

TOEFL iBT®テスト スコアガイド(Speaking)
Speakingセクションの採点基準です。上記の「Performance Descriptors for the TOEFL iBT®test」と併せてご活用ください。
SpeakingはETSが公表しているスコア基準表に沿って採点されます。採点基準はIndependent Task用・Integrated Task用にそれぞれ作成されており、Delivery(話し方)/Language Use(語彙の使い方)/Topic Development(トピックの展開)の大きく3つのポイントに分かれています。

TOEFL iBT Writing Section Scoring Guide TOEFL iBTテスト スコアガイド (Writing)

TOEFL iBT®テスト スコアガイド(Writing)
Writingセクションの採点基準です。上記の「Performance Descriptors for the TOEFL iBT® test」と併せてご活用ください。
Writingに関してもETSが公表しているスコア基準表に沿って採点されます。採点基準はIndependent Task用・Integrated Task用にそれぞれ作成されています。

TOEFL iBT®テスト/自宅受験TOEFL iBT®テスト「TOEFL iBT® Home Edition」
英語圏に限らず、世界の大学・大学院、その他機関で活用されています。また日本国内でも大学/大学院入試、単位認定、教員・公務員試験、国際機関の採用、自己研鑽、レベルチェック、生涯学習など活用の場は広がっています。

自宅受験TOEFL® Essentialsテスト 
2021年から自宅受験型の新しいテストとしてリリースされました。約90分の試験時間、短い即答式タスクが特徴のアダプティブ方式の導入されています。公式スコアとして留学や就活などにご利用いただけます。

TOEFL ITP®テスト
TOEFL ITP®テストプログラムは、学校・企業等でご実施いただける団体向けTOEFL®テストプログラムです。団体の都合に合わせて試験日、会場の設定を行うことができます。全国500以上の団体、約22万人以上の方々にご利用いただいています。

TOEFL®テスト公式オンラインショップ 
TOEFLテスト日本事務局が運営するオンラインショップです。日本で唯一TOEFL iBTテスト公式オンライン模試を販売しています。

 

TOEFL iBT®テストオンライン模試 TOEFL iBT® Complete Practice Test
最新情報をチェックしよう!