第32回 TOEFL iBT®テスト Speaking対策 公開添削指導⑨ Integrated Task 4の対策法

第32回 TOEFL iBT®テスト Speaking対策 公開添削指導⑨ Integrated Task 4の対策法

※TOEFL iBT®テストは2019年にテスト内容の一部が変更となりました。現在のテストと異なる内容が含まれておりますが、基本的な考え方や学習方法に違いはないため掲載しています。詳細はこちらをご確認ください。

 

皆さんこんにちは。秋も深まり、寒くなってきましたね。Halloweenなどのイベントを楽しむ方も多いのではないでしょうか。さて今月からまたSpeaking公開添削を継続していきます。前回の公開添削ではSpeaking Task 3を扱ってきました。

 

今回はTask 4を一緒に勉強していきます。皆さんも是非とも一緒にトライしてみてください。
ではまずTask 4の問題形式から確認していきましょう。

 

Topic: アカデミックトピック

手順:
①Reading – 45 or 50秒 (通常は45秒ですが、文章が長い場合は50秒になることがあります。)
➁Listening – 1-1.5分程度
➂Preparation – 30秒
④Speaking – 60秒

 

トピックの違いを除いて、手順としてはTask 3と同じですね。しかし以下の点に注意することが必要です。

 

注意点

Reading 注意点・その1

1パラグラフ程度のパッセージですが、その中において「学術的なアイディア・事象が1つ以上紹介される」という事です。これはあたかも大学の教科書を読んでいて、新しいコンセプトやアイディアについて学ぶことを想定したものです。そのアイディアなどが1つの場合もあれば、2つの場合もあります。いずれにしても、そのコンセプト・アイディアが何なのかを45秒以内に読んで理解できる必要があります。Speakingのテストとはいえ、読むスキルも要求されるのです。

 

Reading 注意点・その2

読む時間の45または50秒が経過したら、画面上からはパッセージが消えてリスニングの画面へと移行します。つまり「Readingに戻ることはできない」という事です。これに関してはTask 3も同じなのですが、扱う題材がアカデミックトピックであるが故に難易度が上がるので、読む時間が同じでも理解に若干時間を要するかもしれません。またパッセージが消えても内容をしっかりと把握できているように、メモ取りのスキルも重要になることを覚えておきましょう。

 

Listening 注意点

Readingのパッセージで紹介されたコンセプト・アイディアが、Listeningにおいては「1つ以上の例示を用いてより詳細に説明される」ということを理解するのが重要です。これは“from general to specific”(抽象から特定へ)と呼ばれる展開形式で、漠然としたアイディア(Reading)に対して、より詳細でわかりやすい例(Listening)を足す事によって、学習者の理解度を深める形式になっています。具体例が挙げられるとわかっているのですから、ここもメモ取りを頑張って、扱われているトピックをより理解できるようにしましょう。

 

問題演習

それでは実際に問題を解いてみましょう。読者の皆さんも実際に読む・聞く・話すを体験してみてください。その後にモデル学習者のユウマさんの音声を聞いてみましょう。

 

Reading

Read a passage about revealing coloration from a biology textbook. You have 45 seconds to read the passage. Begin reading now.

Reading Time: 45 seconds

 

Revealing Coloration

Many animals use coloration to protect themselves from predators. One defensive strategy involving the use of coloration is what is known as revealing coloration. Animals employing this strategy have an area of bright color on some part of their body; this bright color is usually hidden from predators’ view. When approached by a predator, the animal suddenly reveals the area of bright color; this unexpected display of color startles or confuses the predator and provides the would-be prey with an opportunity to escape.

 

Now listen to part of a lecture from a biology class.

 

 

Using the examples of the peanut bug and the morpho butterfly, explain the concept of revealing coloration.

Preparation Time: 30 seconds
Response Time: 60 seconds

(ETS Quick Prepより)

 

 

ユウマさんの提出と五十峰先生からのフィードバック

ユウマさんの音声(1回目)

 

これに対する私からのコメントです。

五十峰先生からの音声フィードバック

 

 指導のポイント

・文法・語彙面
– to get away → to get away from their predatorsと足す
– …have an area of bright color → have an area of bright color on their bodyと足す
– …to make their predator surprised → to surprise their predatorとするほうが自然

・音声面
– bug(=虫)の発音(bag=カバンにならないよう)
– revealが聞きづらく、viewに聞こえる
– 若干ゆっくり目か?練習を重ねてより自信をもったスピードで

・内容面
– 特徴の1つである、普段隠れている鮮やかな色の部分を、「突然見せる」という要素が抜けている

 

いかがでしたか?リスニングのスクリプトは下記から確認できますので、復習に役立ててください。

 

トランスクリプト(PDF:488KB)
詳細はこちら

 

次回もTask 4対策を続けていきましょう。それではまた!

 


 

五十峰 聖先生 
桜美林大学 芸術文化学群 特任講師

ETS Authorized Propell® Facilitator
ETS TOEFL ITP® Teacher Development Workshop Facilitator

#五十峰聖先生

 

 

 


上記は掲載時の情報です。予めご了承ください。最新情報は関連のWebページよりご確認ください。


 

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各セクションは0~30のスコアで評価され、そのスコアに応じて4または5段階のレベルに分けられます。このレベルはTOEFL iBT®テストにおけるCEFR levelを反映しています。

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TOEFL iBT®テスト スコアガイド(Speaking)
Speakingセクションの採点基準です。上記の「Performance Descriptors for the TOEFL iBT®test」と併せてご活用ください。
SpeakingはETSが公表しているスコア基準表に沿って採点されます。採点基準はIndependent Task用・Integrated Task用にそれぞれ作成されており、Delivery(話し方)/Language Use(語彙の使い方)/Topic Development(トピックの展開)の大きく3つのポイントに分かれています。

TOEFL iBT Writing Section Scoring Guide TOEFL iBTテスト スコアガイド (Writing)

TOEFL iBT®テスト スコアガイド(Writing)
Writingセクションの採点基準です。上記の「Performance Descriptors for the TOEFL iBT® test」と併せてご活用ください。
Writingに関してもETSが公表しているスコア基準表に沿って採点されます。採点基準はIndependent Task用・Integrated Task用にそれぞれ作成されています。

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