※TOEFL iBT®テストは2019年にテスト内容の一部が変更となりました。現在のテストと異なる内容が含まれておりますが、基本的な考え方や学習方法に違いはないため掲載しています。詳細はこちらをご確認ください。
皆さんこんにちは。いよいよ新学期・新年度を迎える季節となりましたね。新入学生の皆さんにとっては、新たに目標を立てて学習に励むことになるでしょう。特に交換留学などを目指す人にとっては、この季節は計画を立てて勉強し始める絶好のチャンスです。是非ともこのウェブマガジンを参考にして、この1年間で必要な英語力のスキルアップを実現させましょう。さて今回はレベル別・TOEFL iBT®テスト4技能対策の初級Speakingです。Speakingに関する連載は今までにもたくさんありましたが(バックナンバー参照)、これから新たに対策を始める方、特にまだ話すことに慣れていないという方は今回から学習をスタートしましょう。
TOEFL iBTテストSpeakingにおける概要に関してはTOEFL® テスト概要を、注意点、Q & Aなどに関してはバックナンバー(第1回 TOEFL iBT®テストSpeaking 対策 No.1 Speaking セクションに関する誤解を解こう!、第2回 TOEFL® テストSpeaking対策 No.2 Speakingってどうやって採点されるの?)をまずは読んでいただければと思います。
Independent Task 必須フレーズその① 自分の意見を述べるフレーズ
Task 1 & 2においては、自分の意見を述べて説明することが求められます。
- Task 1 – 何か1つアイディアを出して回答する形式
(例:Describe your favorite place to visit. Why do you like visiting the place?) - Task 2 – 二択の意見のうち、どちらか1つを選ぶ形式
(例:Some students want to live alone, while others may want to
share their rooms with their roommates. Which way of living do you think is
better for students and why?)
気をつけるべき点は、回答時間が45秒しかないため、長すぎる出だし(イントロダクション)には時間を割けないという点です。
長すぎるイントロダクションの例
X – Some people think that…. Other people think that…. I personally think that…
X – Well this is an interesting question.
X – トピック文を読み返す
時間がない中、変に飾り付けた出だしで始めるよりも、まずは自分の意見をズバッ!と言うことが先決です。大切なのは意見を明確に伝えることですので、シンプルな表現で構いません。
Task 1のイントロフレーズ例
〇 – _____ is my favorite _____.
(例:Swimming is my favorite exercise.)
〇 – I believe that _____ is very important.
(例:I believe that computer skills are very important for students.)
〇 – The most _____ for me was _____.
(例:The most important decision for me was choosing which college to attend.)
〇 – I would choose _____ if ______.
(例:I would definitely choose history if I could study any subject in college.)
Task 2のイントロフレーズ例
〇 – I agree/disagree that/with ______.
(例:I personally agree that college education should be available for everyone.
I disagree with the idea that college education is for everyone.)
〇 – In my opinion, A is more _____ than B.
(例:In my opinion, attending class is more helpful than studying alone.)
Independent Task 必須フレーズその➁ 補足・説明のフレーズ
自分の意見・立場を表明したら、続いて補足説明を加えて話を展開しなくてはなりません。特に決まった展開方式などはありませんが、ここでもイントロ同様に、無駄なフレーズで時間を使うのは避けましょう。
無駄な補足説明のフレーズ例
X – I have two reasons to support my opinion. Let me talk about these points.
X – So, why do I think that ______ is very important?
〇 – Most importantly….
〇 – One reason is that…
〇 – Most of all,…
△* – My first reason is that…
*firstと言うからには、後にsecondが来ないと不自然です。しかし多くの場合時間切れなどでsecondまでたどり着けないことがあるので、きちんと理由を2つ言える自信がある人は使ってください。
自信がなければOne reason is that…を使い、理由を足したければAnother reason is…と続ければ良いでしょう。
経験から話す場合
〇 – In my experience,…
〇 – I usually…
〇* – In ______ school,…
*多くの人は “When I was a junior high school student…”と長く言いますが、ネイティブは簡単 に in high schoolとかin collegeなどと短く言います。
情報をさらに付け加えるフレーズ例
話をさらに続ける時に、できるだけ転換語と呼ばれる、役割を示すフレーズを入れるように心がけましょう。これは前回(第36回 レベル別・TOEFL iBTテスト4技能対策②「初級Listening対策・語彙とフレーズの習得法」)でも触れた、情報の役割を示すフレーズ例とほぼ同じです。
– On the other hand…(対比)
– On the contrary…(比較)
– Similarly,…(類似)
– And in fact,…(強調)
– Furthermore, …(追加)
– For instance, …(例示)
– Especially/To be specific,…(詳細)
Independent Task 必須フレーズその➂ 結論のフレーズ
たった45秒のスピーチにおいて、仰々しい結論は不要です。結論を入れたからスコアが伸びるわけでもありませんし、ないからといって減点にもなりません。それでも時間が余ってしまい、簡単に締めくくりたいというのであれば、
– So, this is why I think ______.
くらいで構いません。
それでは今回はこの辺までにしましょう。次回は「初級Writing対策」をお届けします。お楽しみに!
五十峰 聖先生
桜美林大学 芸術文化学群 特任講師
ETS Authorized Propell® Facilitator
ETS TOEFL ITP® Teacher Development Workshop Facilitator
上記は掲載時の情報です。予めご了承ください。最新情報は関連のWebページよりご確認ください。
学習サポート・関連情報
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Performance Descriptors for the TOEFL iBT® test
各セクションは0~30のスコアで評価され、そのスコアに応じて4または5段階のレベルに分けられます。このレベルはTOEFL iBT®テストにおけるCEFR levelを反映しています。
TOEFL iBT®テスト スコアガイド(Speaking)
Speakingセクションの採点基準です。上記の「Performance Descriptors for the TOEFL iBT®test」と併せてご活用ください。
SpeakingはETSが公表しているスコア基準表に沿って採点されます。採点基準はIndependent Task用・Integrated Task用にそれぞれ作成されており、Delivery(話し方)/Language Use(語彙の使い方)/Topic Development(トピックの展開)の大きく3つのポイントに分かれています。
TOEFL iBT®テスト スコアガイド(Writing)
Writingセクションの採点基準です。上記の「Performance Descriptors for the TOEFL iBT® test」と併せてご活用ください。
Writingに関してもETSが公表しているスコア基準表に沿って採点されます。採点基準はIndependent Task用・Integrated Task用にそれぞれ作成されています。
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