中級Listening対策アプローチその① スコアと正解数の関係
まずはスコアと正解数について、しっかりと理解しておきましょう。今回中級として目指すのはセクション30点中20点前後、トータル点数120点中80点程度を想像しています。大学や学部にもよりますが、学部レベルでの留学では80点以上が目安となるところが多いようです。ではListeningセクションで20点を取るには何問正解すれば良いのでしょうか?以下の表をご覧ください。
素点 | 換算点 |
33 | 30 |
32 | 29 |
31 | 28 |
30 | 27 |
29 | 26 |
28 | 25 |
27 | 23 |
26 | 22 |
25 | 21 |
24 | 19 |
・ | ・ |
・ | ・ |
・ | ・ |
出典:ETS The Official Gide to the TOEFL® Testより抜粋・一部修正
左側の素点とは1問1点で計算された実際の得点です。つまり33問の点数です(34問の場合もあります)。それを30点満点で換算した得点が右側の換算点です。ここでは換算後の20点がありませんが、テストによって多少変わりますので目安にはなると思います。ここから判ることは:
= 合計8~9問は不正解でも大丈夫
= セクション合計6つの講義・会話があるので、1Listeningにつき1~2つの不正解
となります。
中級Listening対策アプローチその➁ Problem & Solution
上記を踏まえると、まずは確実に正解できる問題でスコアを稼ぐ、という考えが必要になります。そこでまず重要なのがProblem & Solution(問題と解決)パターンの問題です。これはよく出題されるパターンです。
講義:ある事象において、問題点が発生する(例:環境汚染)。それに対して、学者からの提案や実践例などを紹介、成功したのか、またはそうでないのか、等の影響も討議する。
・会話においては、学生の発言に注目。冒頭で困っている相談内容を伝えるので、
確実にメモを取る。
例: I’m afraid I can’t attend your class next week, professor. I have to go home for my grandmother’s funeral.
・講義においては、教授の発言で、問題点を示すネガティブ表現が出てきたら注意。
例: However, there’s a problem with…
Humans have polluted the ecosystem for a long time…
Unfortunately, people have been unable to…
中級Listening対策アプローチその③ メイントピック&アイディアを捉える
御存知、メインアイディア問題です。これは絶対に外してはいけませんし、少し気をつければ確実に点数を稼げる問題です。問題文としては
What is the main idea of the lecture?
というのが主な設問文のパターンです。
・会話においてはアプローチその②と似ているが、話に来た学生の目的、つまりどんな悩みや問題があるのか、を冒頭に言うのでメモを取る。
例: I was wondering if I could talk to you about extending the essay deadline…
・講義では、冒頭でトピックをハッキリという場合が多いので、必ずメモを取る。
例: Today we will talk about animal mating habits, particularly among dolphins.
中級Listening対策アプローチその④ 具体例の詳細をメモる
会話でも講義でも、話の中核においては詳細な情報が、具体例などを通して示されます。勿論それら全てを聞けてメモが取れる必要はありません。ただ後に出題が集中することは考えられますので、できるだけ詳細な情報を取る練習をしてみましょう。
・以前の連載(第20回 TOEFL iBT®テストListening対策 No.6 ノートテイキング&聴く際の姿勢について)では、セミナーの様子を動画でご紹介していますので、ポイントを復習してみてください。そして自分がListening練習をする時に、実際に繰り返し試してみましょう。
ではまた次回お会いしましょう。お楽しみに!
五十峰 聖先生
桜美林大学 芸術文化学群 特任講師
ETS Authorized Propell® Facilitator
ETS TOEFL ITP® Teacher Development Workshop Facilitator
上記は掲載時の情報です。予めご了承ください。最新情報は関連のWebページよりご確認ください。
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Performance Descriptors for the TOEFL iBT® test
各セクションは0~30のスコアで評価され、そのスコアに応じて4または5段階のレベルに分けられます。このレベルはTOEFL iBT®テストにおけるCEFR levelを反映しています。
TOEFL iBT®テスト スコアガイド(Speaking)
Speakingセクションの採点基準です。上記の「Performance Descriptors for the TOEFL iBT®test」と併せてご活用ください。
SpeakingはETSが公表しているスコア基準表に沿って採点されます。採点基準はIndependent Task用・Integrated Task用にそれぞれ作成されており、Delivery(話し方)/Language Use(語彙の使い方)/Topic Development(トピックの展開)の大きく3つのポイントに分かれています。
TOEFL iBT®テスト スコアガイド(Writing)
Writingセクションの採点基準です。上記の「Performance Descriptors for the TOEFL iBT® test」と併せてご活用ください。
Writingに関してもETSが公表しているスコア基準表に沿って採点されます。採点基準はIndependent Task用・Integrated Task用にそれぞれ作成されています。
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