受験目的
留学先である上海外国語大学の留学プログラムを修了するためにTOEFL iBT®テストのスコア65、京都大学大学院に入学するためにTOEFL iBTテストのスコア80、オーストラリアで研究員として就労するためにTOEFL iBTテストスコア90が必要でした。受験を通して、TOEFL iBTテストは他の試験よりも補助的な参考書教材やビデオ教材などが充実していたため、いつどこでもテスト対策を行えたことが継続受験とスコア管理の決め手でした。
受験時の英語力
受験料が高いという理由でTOEFL®テストは受験したことがなく、ずっとTOIEC®テストのみ受験していました。そのためライティングとスピーキングに慣れておらず受験対策が難航しました。また、普段の忙しさと怠けを理由に、英語学習が中断することが多く、コミットできない状況でした。
受験時の課題
英語はあまり得意とは言えませんでした。特に課題と言えるのは次の2点でした。1点目として、リーディングが壊滅的に苦手でした。スコアアップを目指すにはこのリーディングをいかに伸ばすかにかかっていると思いました。2点目の課題は、英語学習を継続することでした。飽き性な性格ゆえに、英語学習を始めては中断することを繰り返していたため学習が思うように蓄積されていないことも課題だと感じていました。
受験対策
MyBest™スコアが導入されて、お金はかかるものの、R/L/S/Wのどれか一つを一点突破でハイスコアをそれぞれ4回獲得しベストスコアを狙う方法を検討しましたが、他の領域を伸ばすことで、別の領域も付随的に伸びている傾向が見られました。特に私のスコア履歴を見るとリーディングがスコア向上のトリガーになっていることを知りました。リーディングを伸ばすことで、英語で情報を処理する能力が育まれ、他のリスニング、ライティング、スピーキングのスコアアップへと繋がったと思います。
また、リーディングの対策として文章と文章を繋げる接続詞を自分で考えて本文に書き込んでいました。リーディングを伸ばすことは、行間を読むことが大事だと思います。一つのセンテンスを十分に理解していたとしても、本文全体を理解できることにはなりません。全体を理解するために各段落と段落との関係性や、同じ段落内の文章と文章の繋がりや関係性を抑えることがハイスコア取得の鍵になると思います。
受験後の感想
ハイスコアを取るのが一番の目的とならないように意識しました。というのも、留学実現のためのスコアであることはもちろん、留学後も“役立つ英語”を身に付けることをモットーにスピーキングを重点的に学習したことが印象的です。留学中、非ネイティブ圏の学生とディスカッションやプレゼンテーションを行う上で、発言力の低い日本人が置いていかればいように存在感を主張するには、説得力のある話し方や人を惹きつけておくトークをすることは必要不可欠でした。そう意識する中で、スピーキングを伸ばすことが、他の技術(リーディング・リスニング・ライティング)も伸ばしてくれるのではないかと思いました。もちろん闇雲に喋っていれば自然と聞き取りや読み書きが流暢になるわけではありません。しかし、会話の途中で、私の話が相手に伝わっているという自信がつき、留学中も英語学習を続けるモチベーションになりました。
会場受験と自宅受験の両方を受験された感想
会場受験と自宅受験はそれぞれメリットとデメリットがあり、その度合いは人それぞれだと思います。
会場受験は程よい緊張感があったかと記憶しています。周りの受験生から刺激をもらえる反面、逆にプレッシャーを感じることもありました。特にスピーキングの時に、他受験生のネイティブ並みの流暢な発話が聞こえてくるとなんだか申し訳ない気持ちになりました。ヘッドセットを付けているのである程度はカットされますが、全く無音ではなかったです。気分でスーツを着てキメて行ったら、スピーキングの時に自然と湧きました。結果は、会場受験でのハイスコアが出ました。
自宅受験は、時間帯を分刻みで選択できる点がよかったです。私は夜行性で朝に弱かったので睡眠をたっぷり取った日の夕方から受験したら本調子を出すことができました。思い返せば会場受験の午後の部でも頭がまだフル回転していたと言い難かったです。また会場まで移動する必要がなく、湿度や温度、部屋の明るさ、椅子の高さまで自分のベストな環境を用意して、受験に集中することができる点がよかったです。
これから受験される方へのメッセージ
「言語習得は反復が命!」はよく聞く言葉だと思います。それもそのはず、英語をはじめとする言語は知識ではなく実践的潜在力です。知識で自転車に乗る人はいないように、言語も知識のみで習得することは少々的外れのように思えます。一方、何度も繰り返す反復練習は、知識から実践的潜在力に変換する作業と言えます。しかし、頭では分かっているがそう簡単に反復が続かないのが人間ってものです。反復が苦ではなくなる手段。それは「常日頃から英語学習のモチベーションを高く維持すること」です。私生活の中で、英語を自然体で話せるようになりたい、英語が今より上達すればできることが増えてくるのにと、気持ちが高まる機会は誰しもあると思います。ですが、高まったモチベーションを維持することは簡単なことではありません。モチベ維持の方法は人それぞれですが、やる気を消失しそうになったら、英語をスラスラと話す自分がいかに輝いている時折思い描いてみてください。例えば、言いたいことの8割をスラスラと伝えられるようになった自分や、英語でスピーチをして拍手喝采を浴びる自分、お世話になって人への感謝の気持ちを120%伝えられる自分など。このように継続的な反復は理想と現実の自分のギャップを埋めてくれます。どんなに忙しかったとしても、どんなに気持ちが沈んでいても、気分じゃなくても、電車でも、どこにいても、睡魔に襲われても、地味な反復あるのみです。英語学習をスキップした今日の自分よりも継続した明日の自分が、より輝いているはずです。
みなさんから届いた「TOEFL iBT®テスト体験レポート」は下記をご覧ください。
上記は掲載時の情報です。予めご了承ください。最新情報は関連のWebページよりご確認ください。
学習サポート・関連情報
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初めてTOEFL iBT®テストを受験される方のうち、次の対象者には週1回✖️8週間 の受験支援メール配信とTOEFL iBT® Test Prep Plannerの無料配送を行っています。
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ETS Japanは、8週間サポートを通じて、学習計画の立て方や、勉強に必要な情報の探し方をお手伝いします。目標スコア獲得に向けて受験日まで一緒に進んでいきましょう!
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目標スコア別に公式教材を利用した学習法を教材ショップのスタッフがご提案。学習の目安や各教材ごとの学習方法など、ぜひ参考にしてください。
Performance Descriptors for the TOEFL iBT® test
各セクションは0~30のスコアで評価され、そのスコアに応じて4または5段階のレベルに分けられます。このレベルはTOEFL iBT®テストにおけるCEFR levelを反映しています。
TOEFL iBT®テスト スコアガイド(Speaking)
Speakingセクションの採点基準です。上記の「Performance Descriptors for the TOEFL iBT®test」と併せてご活用ください。
SpeakingはETSが公表しているスコア基準表に沿って採点されます。採点基準はIndependent Task用・Integrated Task用にそれぞれ作成されており、Delivery(話し方)/Language Use(語彙の使い方)/Topic Development(トピックの展開)の大きく3つのポイントに分かれています。
TOEFL iBT®テスト スコアガイド(Writing)
Writingセクションの採点基準です。上記の「Performance Descriptors for the TOEFL iBT® test」と併せてご活用ください。
Writingに関してもETSが公表しているスコア基準表に沿って採点されます。採点基準はIndependent Task用・Integrated Task用にそれぞれ作成されています。
英語圏に限らず、世界160か国以上、11,500以上の大学・大学院、その他機関で活用されています。また日本国内でも大学/大学院入試、単位認定、教員・公務員試験、国際機関の採用、自己研鑽、レベルチェック、生涯学習など活用の場は広がっています。
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TOEFL ITP®テストプログラムは、学校・企業等でご実施いただける団体向けTOEFL®テストプログラムです。団体の都合に合わせて試験日、会場の設定を行うことができます。全国500以上の団体、約22万人以上の方々にご利用いただいています。