話し言葉の向上において、phrasal verbs(句動詞)の学習は欠かせません。句動詞を使うことは流暢な英語、ネイティブのように聞こえるようになるために重要です(Garnier & Schmitt, 2015)。日本でも大流行した映画Frozen(アナと雪の女王)でも句動詞は頻繁に使われていました(e.g.,“Hang on.”“Hold on.”)。TOEFL®テスト対策としても句動詞の学習は有効で、句動詞の理解がリスニングセクションに有効であるとTOEFL® Test Prep Planner(p.23)にも記載があります。一方で句動詞の学習は難しいとされています。この主な理由として(1)句動詞の数の多さ、(2)多義が挙げられます。句動詞の数は8000を超えるとされ、また、一つの句動詞に平均で5.6の意味があり、どの句動詞を優先し、どの意味を覚えるべきなのかという問題があります。
The Phrasal Verb Pedagogical List(PHaVE List)は上記の問題に対処すべく作られました。アメリカ英語の大規模コーパスであるCOCAに高頻出した150の句動詞のリスト、そして高頻度で使われる意味が掲載されています。このリストはイギリス、ノッティンガム大学のNorbert Schmitt教授のWebサイトからダウンロードできます。
定義と頻度、例文が掲載されていますので、どの意味がよく使われているのか一目瞭然です。句動詞によっては意味が1つから4つ掲載されていますので、複数あるものは高頻度の意味から覚えることが好ましいです。
次回をお楽しみに!
【引用文献】
Garnier, M., & Schmitt, N. (2015). The PHaVE List: A pedagogical list of phrasal verbs and their most frequent meaning senses. Language Teaching Research, 19(6), 645-666.
上記は掲載時の情報です。予めご了承ください。最新情報は関連のWebページよりご確認ください。
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