今までは他の英語テストを受験することで自分自身の英語力を測り、学習を続けてきました。しかし、所属学部の学生として、よりアカデミックな英語力を磨いていく必要があると思い、今回初めてTOEFL®テスト対策の授業を履修し、学期末に TOEFL ITP®テストデジタル版を受験しました。
受験時の英語力
普段から英語に触れる機会があり、大学の授業でも英語をメインに使用しています。高校生の時に英検2級を取得し、その後はTOEIC®テストをメインに学習を進め、スコアは800点です。しかし、コロナ禍で学校に通えないので以前よりListeningの機会が減り、英語力の低下を感じていました。
受験時の課題
今回初めてTOEFL ITP®テストデジタル版を受験するにあたって私が一番苦労したのは、Written Expressionのセクションです。文章中にある不適切な部分を指摘するというものですが、私が今まで受けてきた英語テストとは異なる出題方法であるためパターンを掴むのが難しく、慣れが必要であると感じました。
Readingセクションは、限られている時間の中で効率的に文章を読み、いかに要点を素早く掴めるかが課題でした。タイムロスをなくすために分析力と理解力を鍛えておく必要がありました。
また、今回はデジタル版の受験であったため、パソコン画面の英文を読み慣れる必要もありました。ペーパーテストとはやはり感覚が異なり、読みづらさを感じました。
受験対策
【Listening Comprehension】
Listeningに関しては、ひたすらシャドーイングをしました。単語帳や教材に入っている音源で、聞こえてくる英語に被せて復唱します。慣れないうちは音声を遅くし、慣れてきたら速くしていきました。速いテンポで練習したことで、実際テストを受けた時は、ゆっくり楽に聞き取ることができました。
【Structure and Written Expression】
私が所属する大学には、Eラーニングシステムがあります。私は、その学習システムを利用し対策を行いました。TOEFL®テスト用に作られた教材を使用し、実際のテストと同様の出題方法で問題を解き、語彙力・文法力向上を目指しました。
この学習システムをメインとして使用した理由は、上記「受験時の課題」でも挙げたように、デジタルに慣れる必要があると感じたからです。実際のテストを想定して練習することで、より効率的に学習できるようにしました。
【Reading Comprehension】
Readingセクションで一番問題だったのは、タイムロスです。文章と問題を行ったり来たりして、時間を無駄に使ってしまうことが多くありました。そのため、対策として3つ行いました。1つ目は、問題を先に理解しキーワードを押さえておくことです。何を聞かれているのかを理解してから文章を読むことで、重点的に読むと良い箇所を絞ることができました。2つ目は、「じっくり読む文」と「ざっくり読む文」に分けることです。今の私の英語力では短時間で全てをじっくり読むことは難しいです。そのため、問題と関連付け、必要な情報だけを読み取れるように勉強しました。3つ目は、パソコンで英語の記事を読むように心がけ、デジタル媒体に慣れるように努めました。
受験後の感想
今回はリモートでパソコンを利用した受験ということもあり、通常のテストとはまた違った緊張感がありました。初めての受験でしたが、大学が提供しているEラーニングシステムで実際のテストを想定した模擬テストを行なっていたこともあり、集中して落ち着いて取り組むことができたと思います。
デジタル版での受験は、自分の空間で受験できるという点で集中しやすいと感じました。周りに受験者がいる通常会場の雰囲気に飲み込まれないで、自分のペースで行えるのがとても良かったです。
結果に満足はしていないので、今回の経験を生かして次回受験する時はさらにスコアを上げられるよう頑張っていきたいです。
これから受験される方へのメッセージ
TOEFL ITP®テストデジタル版を初めて受験して、とにかく実践練習を繰り返して慣れることが大切だと感じました。問題の出題形式やアカデミックな内容に対してはもちろん、長時間のListeningとReadingを普段から行い、集中力維持をどれだけできるかが鍵になるかなと思います。また、自分の力をより発揮できるようにするためにも、受験方法に沿い、実際のテストシーンをイメージできる対策を行うことも大切だと思います。
受験する目的は様々で色々とプレッシャーがあると思いますが、過程が自信を生むと思います。自分にあった学習方法と解き方を見つけ、不安や緊張を自信に変えられるようになるまで、しっかりと対策をして臨んでください!私も次回受験に向けて対策を続けます。一緒に頑張りましょう!
(*)①TOEFL ITP®テストは、マークシートを使った多肢選択式のテストで、Level 1、Level 2の2つのレベルがあります。問題の内容はすべてアカデミックコンテンツ(学校で学ぶ際に出てくる内容やトピック)で構成されており、Level 1、Level 2とも3つのセクションに分かれています。
・Level 1(Listening Comprehension、Structure and Written Expression、Reading Comprehension)
・Level 2(Listening Comprehension、Structure and Written Expression、Reading and Vocabulary)
②TOEFL ITP®テストスコアは、各セクションの素点(=正当数)を換算表(非公開)で換算し、そのスコアの合計を10倍して3で割り、四捨五入して計算されたものが合計得点となっています。
詳細はTOEFL ITP®テストWebサイト「 テストの構成」をご確認ください。
みなさんから届いた「TOEFL ITP®テスト受験者の声」は下記をご覧ください。
上記は掲載時の情報です。予めご了承ください。最新情報は関連のWebページよりご確認ください。
TOEFL ITP®テストプログラムは、学校・企業等でご実施いただける団体向けTOEFL®テストプログラムです。団体の都合に合わせて試験日、会場の設定を行うことができます。全国500以上の団体、約22万人以上の方々にご利用いただいています。
英語圏の大学・機関だけでなく、世界160か国、11,500以上の大学・機関で、公式スコアとして留学や就活などに活用されています。コンピュータ上で受験し、スピーキングは回答音声をマイクを通して録音、ライティングはタイピングで回答します。
自宅受験TOEFL® Essentials™テスト
2021年から自宅受験型の新しいテストとしてリリースされました。約90分の試験時間、短い即答式タスクが特徴のアダプティブ方式の導入されています。公式スコアとして留学や就活などにご利用いただけます。