受験目的
以前より、国際的に使える英語能力を試すならTOEFL®テストを受けるべきだ、という話を就活中の先輩から聞いていたこともあり、一度は受けてみたいと思っていました。しかし、自分で受けるには、英語能力をある程度高めてからの方が良い、のような考えがあり、なかなか受ける機会を見つけられずにいました。そんな折、英語の先生から学内で受ける機会をいただき、自分の英語能力を確かめる良い機会になると思ったので、今回受験しました。
受験時の英語力
大学受験以降、英語能力を高めるための努力はしてこなかったので、高校卒業レベルだと思います。特に、単語は、大学の講義内で繰り返し出てくるもの以外は分かっていない状態だと思います。また、リスニングは本場の速さの英語で聞いてこなかったので、大分ゆっくり英文が読まれたら理解できるという程度だったかと思います。
受験時の課題
問題数に対して時間が少なく、またリスニングも今まで聞いたことのないような速さで1回しか読み上げられないため、戸惑いました。特に、読み上げられる英文の速さについていきながら、問題文を読み、回答を脳内で組み立てることが非常に難しかったです。加えて、試験時間が長いことに対して、集中力が続かなかったことも課題として挙げられると思います。
受験対策
先生から比較的急に勧めていただいたこともあり、今回の試験を受けるにあたって、十分に時間を取った対策はできませんでした。そのような意味では、普段の生活で英語に触れる機会は、大学の講義内だけでしたので、大学の講義がそのまま受験対策となっていたと思います。特に、正しい文章の書き方は講義内で常々注意されていたので、初めての形式であるStructure/Written Expressionで戸惑わずに済みました。
受験後の感想
「使える」英語とはどのようなものか、を知る良い機会となりました。一度しか読み上げられない英文や、Speakingの問題では、英文を聞きながら、これを理解し、そしてこの内容についての答えを返すという3つを同時に行うことの難しさを改めて知ることができました。また、読解する英文の難易度の高さや、この英文を読んで理解するのに要する時間の短さも知ることができ、これから「使える」英語を学ぶ上での指標となると感じました。
デジタル版（Speaking）を受験された感想
今回は大学の情報教室で受験しましたが、受験用の特別なブラウザが開き、問題なく実施できました。画面上ではコピー&ペーストができないなど、不正ができない対策などが相当しっかりされている印象を受けました。長時間でしたので若干目の疲れは感じましたが、それほど大きなものではありませんでした。ただ、スピーキングテストに関しては、やはり同じ部屋の中で、離れているとはいえ声が聞こえてしまうので、どうしても違和感が残りました。
これから受験される方へのメッセージ
私はこのような英語能力を確かめる試験は、ある程度英語能力を高めてから受けた方が良い、と考えており、なかなか受けようとしませんでした。しかし、機会をいただき、思い切って受けてみたら、意外な得意・不得意が見つかり、また、求められている英語能力の高さを知ることができました。そして、これが、今の英語学習のモチベーションとなっています。そのため、自分の得手不得手を探す機会として、受けられる機会があったらすぐに受けることをおすすめします。
ただ、本来の力を発揮するためにも、形式に合わせた対策をするべきだったと少し後悔しているので、テスト形式を意識することの重要性は述べさせてもらいたいと思います。
（＊）①TOEFL ITP®テストは、マークシートを使った多肢選択式のテストで、Level 1、Level 2の2つのレベルがあります。問題の内容はすべてアカデミックコンテンツ（学校で学ぶ際に出てくる内容やトピック）で構成されており、Level 1、Level 2とも3つのセクションに分かれています。
・Level 1（Listening Comprehension、Structure and Written Expression、Reading Comprehension）
・Level 2（Listening Comprehension、Structure and Written Expression、Reading and Vocabulary）
②TOEFL ITP®テストスコアは、各セクションの素点（＝正当数）を換算表（非公開）で換算し、そのスコアの合計を10倍して3で割り、四捨五入して計算されたものが合計得点となっています。
詳細はTOEFL ITP®テストWebサイト「 テストの構成」をご確認ください。
みなさんから届いた「TOEFL ITP®テスト受験者の声」は下記をご覧ください。
上記は掲載時の情報です。予めご了承ください。最新情報は関連のWebページよりご確認ください。
TOEFL ITP®テストプログラムは、学校・企業等でご実施いただける団体向けTOEFL®テストプログラムです。団体の都合に合わせて試験日、会場、オンライン受験の設定を行うことができます。
英語圏の大学・機関だけでなく、世界の大学・機関で、公式スコアとして留学や就活などに活用されています。コンピュータ上で受験し、スピーキングは回答音声をマイクを通して録音、ライティングはタイピングで回答します。
自宅受験TOEFL® Essentials™テスト
2021年から自宅受験型の新しいテストとしてリリースされました。約90分の試験時間、短い即答式タスクが特徴のアダプティブ方式の導入されています。公式スコアとして留学や就活などにご利用いただけます。
