【TOEFL®テストスコア】
TOEFL® Essentials™テスト 2021年8月 採点不可
TOEFL® Essentials™テスト 2021年8月 3.5(Reading: 5、Listening: 3、Speaking: 3、Writing:3)
受験の目的・目標
普段、受験者やスコアユーザーのみなさまからのお問合せ対応をしています。新しいテストのことでも正しい情報をお伝えするために、まずは自分で体験したいと思い受験しました。また、他の資格試験も含めて自宅で受験をしたこともなかったため、自宅受験がどういうものなのか経験することでTOEFL iBT® Home Editionの受験者様からのご質問にお答えする際にも役立てたい、と考えました。受験者目線で感じた疑問や困ったことを、今後の仕事に活かしていくことが目的です。
受験前の課題・弱み
大学は英語系の学部でアメリカ・ボストンへの短期留学も経験しましたが、学内で使われていなかったこともあり、学生時代にTOEFL®テストの受験や勉強をしたことがありませんでした。社会人になってからもTOEFL®テストは経験がなく、今回が人生初TOEFL®テスト受験でした。
TOEFL® Essentials™テストではアカデミックと一般英語が両方含まれています。一般英語はそれなりに…というところではあるものの、アカデミックな英語は経験・知識共にまだまだ乏しいため、アカデミックな語彙力が足りないことが弱点でした。
また、大学卒業後ETS Japanへ入社するまでの約8年間は仕事上でも英語を使う機会がほとんどなかったこともあり、Speaking/Writingといったアウトプットの力が激減していることも課題でした。
受験対策・努力したこと
出題の形式に慣れるために、まずは3パターンのFree Practice Testをすべて解きました。Free Practice Testは本番のようなアダプティブ形式ではないので、スコア面での受験対策にはならなかったかもしれませんが、どのように出題されるかわかっていたことで、当日の緊張がだいぶ和らいだように思います。
セクション別の対策としては、比較的Listeningは得意な方なので、Reading, Speaking, Writingを重点的に行いました。とはいえ、ベースの英語力が十分にあるとは言えないので、TOEFL Web Magazine内の質問箱や、運営を担当しているスキルアップセミナー内でETS公認トレーナーの先生方がご紹介してくださるおすすめの勉強方法の中から、取り掛かりやすい学習法を参考にして、まずは継続することから始めました。
一番のネックだったSpeakingに関しては、#48で横川先生の「1文で全てを言い切ろうとせず、数文かけて表現すれば良い」というアドバイスが自分の弱点を言語化してくれました。Speakingのスコアガイドにもありますが、止まってしまっては良い結果に繋げられないので、きれいなセンテンスを作ろうとせず、短文で良いから話し続けることを心がけました。
受験体験
受験の準備
もともと部屋の入口のドアがある壁に向かって机と椅子があるレイアウトだったので、ドアが自分の背面に見えるようにタンスと机の場所を交換しました。受験中気が散りそうかなと思ったので、机近くの本棚等には布をかけて見えないようにしてみました。
少し不安だったプロクターとのやり取りに関しては、スタッフの体験記にとても具体的に書かれているので、私も改めて読み直して当日のイメージを膨らませました。これから準備する方も参考にしていただけたらと思います。
受験日当日のチェックイン
チェックインをして2~3分待つと接続が始まり、担当のプロクターがまずはチャットで話しかけてくれました。安易な単語や文法でYes/Noで答えられるように聞いてくれたので、コミュニケーションに苦労することはありませんでした。
事前に体験記を読んだり、受験日までにすることをWebページでしっかり確認したりしていたので、チェックインはトラブルもなく終えられたのだと思います。自宅受験の場合は特に、受験環境や当日の流れ等テスト内容以外の準備が非常に大切だということを実感しました。
受験後の感想・振り返り
全体のこと
実は、初回の受験時は、自身の声量不足が原因で、Speakingの録音ができていなかったためスコアが出ないという悔しいことがありました…(1回目は8/21、2回目は9/26に受験)
1回目の受験後に1週間以上経ってもスコアが出ず、スコアキャンセルもしていないので心配になってETSの窓口:toefl@ets.orgに問合せたところ、スピーキングの録音ができていなかったためスコアが出せない(テストの設計上4セクションすべてのデータがないと採点ができない))とのことで、今回は特別に無料で再受験の機会をもらえました。
Listening
問題によって音量の差があるように感じた時があり、少し集中力が途切れました。
Reading
2回目の受験中に画面に近づきすぎてしまい、プロクターから注意を受けました。チャットでの呼びかけ等はなく、突然ブザー音が鳴ったので結構びっくりしました。プロクターと口頭でやり取りしながら、テストを受けるのに適正な顔の位置(プロクター側の画面に顔が見切れずに映る位置)を調整しました。調整している間も試験は中断されなかったため、3問未回答になってしまいました。その影響もあるのか、初回に受けた時の自動採点結果よりも、3点低くなってしまいとても悔しかったです。
Writing
とっさにスペルが出て来ないことがあり、スペルミスの心配に引きずられて続かなくなり量が書けないことがありました。より語彙力を高めることと、切り替えが大切と学びました。
Speaking
1回目の受験時の失敗を繰り返さないように、2回目はかなり大きな声で話しました。近隣のお宅にはほぼ丸聞こえだったのではないかな、と思います。でもまた採点不可になってしまっては困るので、恥ずかしさをこらえて大きく話すことを意識しました。
Listen and repeatがすごく苦手で、苦戦しました。センテンスが長くなるにつれて、聞き取れているのにそれ通りに話せないことにすごくもどかしかったです。
バーチャルインタビューは、録画ですがインタビューアーが頷いてくれるので、実際に聞いてもらえている感覚で話せました。日本語でもあまり考えたことがないような質問を英語で話すのはやはり難しく、まだまだ訓練が必要だと感じました。
Personal Video Statement
1つ目の質問は固定なので、事前に考えておいた回答を思い出して話しました。
これから受験される方へのメッセージ
今回受験してみて大切だと感じたポイントは「事前準備を怠らずに規定に沿った受験環境を整えること」「つまずく問題があっても早く切り替えること」「Speakingは普段の1.5倍くらいの音量で話すこと」「受験中画面に近づきすぎないこと」です。
TOEFL® Essentials™テストは、TOEFL iBT®テストと比較すると、出題内容等は異なりますが受験料が安いので、「TOEFL iBT® Home Editionを受験予定だけど受験環境の準備やプロクターとのやり取りに不安がある」という方の準備として活用いただくこともできると思います。
また、TOEFL® Essentials™テストはアカデミック英語と一般英語が組み合わされているので、私のように英語の勉強を再開した社会人の方や、自分の英語力を自宅で測ってみたいという方にもおすすめです。
今回は予期せぬ2回の受験で悔しい思いをしたので、自分の弱点をもう少し改善してリベンジしたいと思います。
・TOEFL® EssentialsTMを採用している世界の大学・大学院・その他機関はこちら 希望する海外の大学・大学院の国・地域をSearch欄に入力して検索できます。
上記は掲載時の情報です。予めご了承ください。最新情報は関連のWebページよりご確認ください。
学習サポート・関連情報
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2021年12月にTOEFL®︎テスト日本事務局のWebサイトでご紹介している情報を1冊にまとめたTOEFL®︎ Essentials™️テストの受験案内 Test Taker GUIDEが完成いたしました。
下記の登録フォームを提出いただいた方に、冊子をダウンロードできるURLをお送りしています。内容についていち早く把握されたい方は、ご活用ください。
自宅受験TOEFL® Essentials™テスト
2021年から自宅受験型の新しいテストとしてリリースされました。約90分の試験時間、短い即答式タスクが特徴のアダプティブ方式の導入されています。公式スコアとして留学や就活などにご利用いただけます。
TOEFL ITP®テストプログラムは、学校・企業等でご実施いただける団体向けTOEFL®テストプログラムです。団体の都合に合わせて試験日、会場の設定を行うことができます。全国500以上の団体、約22万人以上の方々にご利用いただいています。
英語圏に限らず、世界160か国以上、11,500以上の大学・大学院、その他機関で活用されています。また日本国内でも大学/大学院入試、単位認定、教員・公務員試験、国際機関の採用、自己研鑽、レベルチェック、生涯学習など活用の場は広がっています。