【高取得者からのアドバイス】Listening編 | TOEFL Hack

TOEFL iBTテスト各スキルでスコア25以上を取得された方に攻略するためのポイントを教えていただく「TOEFL Hack」。

今回はListeningスコア28の日本大学の岩田悠馬さんに、アドバイスや受験への心構えなどを教えていただきました。TOEFLテスト学習者の皆さんにも学習や勉強のヒントが詰まっています。

日本大学
岩田悠馬さん

TOEFL iBTテスト 2022年4月受験 Total Score:98
(Reading:26、Listening:28、Speaking:22、Writing:22)

その他受験されたことがある英語試験
TOEFL ITPテスト<Level 1>2022年12月 Total Score:643
実用英語技能検定1級(2022年9~11月ごろ受験)

 

 目次
 学習歴(英語やTOEFLテストとの関わり)
 学習法・対策(ややこしい単語集ダウンロード)
 動画によるワンポイントアドバイス

 

学習歴(英語やTOEFLテストとの関わり)

小学生からバスケットボールをやっていたので、その頃からNBA(アメリカプロバスケットボールリーグ)の試合を英語で見て、よく実況の真似をしていました。それが英語に関心を持つようになった一番のきっかけだったと思います。TOEFLテストに関しては、大学入学前から留学を考えていたため、入学後は学内で開催されるTOEFL ITPテストや、TOEFL iBTテストの情報などはよくチェックしていました。具体的にはTOEFL ITPテストについては、コロナウィルスの影響でしばらく学内で開催されていなかったため、英語の先生や、大学の教務課などに問合せて開催時期や開催の有無などを確認していました。TOEFL iBTテストに関しては、インターネットで必要な持ち物や支払い方法を調べたほか、ETSの公式サイトで実施日やそれぞれの日程ごとの試験会場をよくチェックしていました。

対策を始める前の英語

テスト受験の1か月前に英検準1級を取得したばかりだったので、ちょうど英検準1級レベルだったと思います。

目標スコア

私が関心のあった大学の交換留学プログラムの要件がTOEFL iBTテストのスコアが 80点だったため、2回目の受験までで80点を超えることを目標としていました。期間は明確に決めていた訳ではありませんが概ね6か月程度で考えていました。

目標スコアまでにかかった時間

対策の期間も含め4か月程度でした。そのうちの約3か月は英検準1級の対策と並行してやっていました。

受験申込タイミング

詳しくは覚えていませんが、申し込んだのは1か月前くらいだったと思います。ただ、受験する時期は2、3か月前から決めていました。申込はできるだけ早い方がいいと思います。まず一つは、受験日を決めることで、対策の計画が立てやすくなるからです。誰しも期限を設定しないとどうしても本腰を入れて取り組むことは難しいと思います。そのため、早めに申込を済ませることで、対策を道筋立てて考えることができ、テストに向けた準備にも身が入ると感じたためです。また日程によっては、自身の希望する受験地ではテストが実施されていなかったり、月によってテストが開催されていない日もあったりします。ギリギリになって申し込もうとした結果、自宅から遠く離れた場所で受験しなくてはいけなくなったり、空席がなく受験機会を逃したりしない為にも、私は早めの申込をお勧めしたいです。[1]

英語を学習していてよかったこと

まず、TOEFL iBTで目標スコアを達成したことで、念願だった交換留学生に選ばれることができたことは、自分の大学生活の中でとても嬉しかった出来事です。TOEFL iBTは対策の負担や費用的にも短期間で繰り返し受けるのは難しいので、少ない回数で目標に到達できたことは本当に良かったです。 

また、一番嬉しかったことは、大学在学中に英検1級を取得できたことです。英検1級はTOEFL iBTの5か月後に受けました。英検1級を取得したからといって何か変わるわけではありませんが、1つの到達点として大学入学以来ずっと目指していたものではあったので、合格した時はとても嬉しかったことを覚えています。

 

学習法・対策

1日の学習時間

ばらつきはありますが、基本的に英検準1級を受けるまでは3時間英検、1時間TOEFLといった時間配分でした。勉強の内容に関しては、英検は過去問、単語、Listening、Writingとできるだけ総合的な対策、TOEFLは単語を集中的にやっていました。イメージとしては英検で英語の総合力UP+TOEFL用の単語でTOEFL対策として補強、といった感じでした。英検準1級とTOEFLは収録単語や4技能を測る点などで共通している部分が多かったため、英検対策がTOEFLの対策にもなりました。

利用した教材

TOEFL対策は「TOEFLテスト絶対出る英単語1000本ノック」という教材を使っていました。
英検の対策には、過去問のほか、「一問一答英検準1級完全攻略問題集」「英検分野別ターゲット英検準1級ライティング問題」といった教材を使っていました。
また、後述しますが、Listening力を上げるために普段の隙間時間などによく英語の動画を見ていたので、その中でジャンルが比較的広めでおすすめなものもここに記しておきます。
BBC news
VICE Japan
Abroad in Japan

メモスキルについて

私はメモに気を取られて聞き逃すことが多いので基本的にメモはほとんどとらず、最低限話の大枠が分かるよう、会話や講義のトピックなどだけメモするようにしていました。TOEFLの対策教材を見ると、よくメモの重要性を説いているものがありますが、必ずしもメモを積極的にする必要はないと考えています。ご自身の適正に合わせて自分が一番内容を記憶しやすいやり方を見つけていけば大丈夫だと思います。

Listeningに特化した対策

対策と呼べるかはわかりませんが、日々の隙間時間に英語の動画を見たりして、自分の耳を英語に慣らすようにはしていました。ジャンルは自分の関心のあるもの(バスケットボールや社会問題に関するドキュメンタリーなど)をよく見ていました。また、TOEFL iBTのListeningでは大学の講義形式の問題があり、そこでは多くの学術用語が出てきます。そのため、テスト直前に前述の「TOEFLテスト絶対出る英単語1000本ノック」の巻末にあった様々な分野の専門用語を詰め込んでからテストに臨みました。その結果、テスト本番で出てきた惑星の名前や、生物に関する専門用語につまずくことなくリスニング問題を聞くことができました。専門用語を覚えていったことが、今振り返ると自分にとっては一番役に立ったかもしれないです。

単語学習

TOEFLの単語学習で私が特に意識していたこととして、類義語をまとめて覚えることがあります。TOEFLでは似たような意味の単語が複数出てくることがよくあります。(例:ambiguous, vague, obscure, blurredなど)これらの単語を一つのグループとして覚えることで、記憶しやすいようにしていました。この覚え方をすると、WritingやSpeakingで単語が浮かばない時や、同じ単語を繰り返し使いたくない時に非常に役立ちます。

「当惑させる」など

 baffle【動詞】困惑させる
 perplex【動詞】当惑させる
 unsettle【動詞】混乱させる
 disrupt【動詞】混乱させる
 bewilder【動詞】当惑させる、まごつかせる

「妨げる」「妨害する」「阻止する」 など

 impede【動詞】妨げる、邪魔をする
 hamper【動詞】妨げる、邪魔をする
 thwart【動詞】阻止する、妨害する
 interrupt【動詞】阻害する、中断させる
 disrupt【動詞】妨害する
 forestall【動詞】防ぐ、阻止する
 inhibit【動詞】抑制する、防止する

「殺到させる」

 inundate【動詞】あふれさせる、殺到させる
 throng【動詞】殺到する
 deluge【動詞】殺到する、氾濫させる

「囲む」「取り囲む」「覆う」など

 encircle【動詞】取り囲む
 encompass【動詞】~を含む、取り囲む
 envelop【動詞】覆う、包む
 circumscribe【動詞】制限する、囲む

~を引き起こすetc

 evoke【動詞】(感情など)を呼び起こす
 provoke【動詞】を引き起こす
 arouse【動詞】(感情)を引き起こす
 trigger【動詞】を引き起こす
 retrieve【動詞】を引き出す、回収する
 elicit【動詞】を引き出す、誘い出す
 incite【動詞】(強い感情など)を駆り立てる
 induce【動詞】を引き起こす
 instigate【動詞】(騒ぎなど)を引き起こす

 岩田さん作成「TOEFLテストややこしい単語一覧」ダウンロード

 

ワンポイントアドバイス

今回ご担当いただきました岩田さんから動画でアドバイスをいただきました。

Listening編

会場受験編

 

 

[1] TOEFL iBTテストは会場受験だけでなく自宅受験「TOEFL iBT® Home Edition」も行っています。
週に4日24時間受験でき、最短で申込完了の翌日に受験することが可能です。自宅受験もご活用ください。

 

 

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上記は掲載時の情報です。予めご了承ください。最新情報は関連のWebページよりご確認ください。



 

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各セクションは0~30のスコアで評価され、そのスコアに応じて4または5段階のレベルに分けられます。このレベルはTOEFL iBT®テストにおけるCEFR levelを反映しています。

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