※TOEFL iBT®テストは2019年にテスト内容の一部が変更となりました。現在のテストと異なる内容が含まれておりますが、基本的な考え方や学習方法に違いはないため掲載しています。詳細はこちらをご確認ください。
皆さんはボキャブラリをどのように習得していますか?人によって様々な方法があると思います。例えば、
- ・紙に何十回、何百回と書いて覚える
- ・音声で聞く
- ・音読する
- ・語呂合わせを作る
単語習得方法
その1:リストは使わず、文章の中で覚える
単語参考書の中には、学習する単語が表形式になっているものが多いですね。左側に単語、右側に意味が大概書いてあります。ただそれでは皆さんの読解力がつかないという問題点があります。まるで元素記号でも覚えるような、機械的な暗記になってしまいがちです。ただ英語を使う上では、単語は単体としてではなく、Listeningの講義の中で、Readingのパッセージの中の一部として出てきます。ですので、リスト形式ではなく、長文の中に入っているものを使うようにしましょう。また最近の単語集は音声CDも付属しているものが多いですので、長文を読む代わりにListening題材として聞きながら覚えることもできます。
その2:英英辞典は使わず、類義語辞典を使う
中学・高校生時代の英語の先生に、「単語学習にはできるだけ英英辞典を使いなさい」と指導された人はいませんか?私もその一人で、実際に使ってみました。ただ英英辞典の難点は、単語の意味・定義が全部長い英文で説明してあることです。ヘタすると調べたい単語そのものよりも難しかったりして(笑)、本末転倒に感じることがありました。
そこで私が提唱したいのは、英英辞典ではなく類義語辞典です。英語ではthesaurus(シソーラス)と言います。これを使うと(当たり前ですが)、1つの単語につき、それに意味が似た単語が幾つか出てきます。ここで大事なのは、「1つの単語を、別の単語で言い換えてくれている」ということです。そう、これはTOEFL®テストのReadingにおける単語問題と全く同じなのです。そしてやたら長い英語の説明もないので、厳密な意味を理解するというよりは、類義を見ることで大体の意味やニュアンスが判る、ということです。自分の電子辞書に類義語辞典が入っていない、という方は、オンラインで無料で使える類義語辞典がありますので、使ってみてはどうでしょうか。
その3:接頭辞・接尾辞で覚える
これもよく聞く方法だと思いますが、やはり応用力は広いのです。特にTOEFL®テストでは難易度の高い単語が試される時がありますので、意味がわからなくても単語のパーツから意味を推測できれば、だいぶ楽で助かりますよね。以下、代表的なものをいくつかリストアップしておきますので、役に立ててください。
接頭辞
con- / com- 「共に」
congress 会議 「共に進む(gress)」
concern 関係する、心配する 「共に分ける(cern)」
de- 「下に」「否定」
decline 下降する 「下に傾く(cline)」
deposit 預ける、置く 「下に置く(posi-)」
dis- 「分ける」「否定」
discern 見分ける 「分離する+分ける(cern)」
distribute 分配する 「分けて与える(tribute)」
ex- / e- 「外に」
exceed 超える 「外に進む(ceed)」
exclude 除外する 「外に閉じる(clude)」
in- / im- 「内に、中に」「否定」
include 含む 「中に閉じる(clude)」
inspect 検査する 「中を見る(spect)」
inter- 「相互に」
interaction 相互作用 「相互の動き(action)」
international 国際的な 「国(nation)相互の」
pro- 「前に」
promote 促進する 「前に動かす(mote)」
progress 前進する 「前に歩く(gress)」
pre- 「前に、前もって」
precede 先立つ 「前に行く(cede)」
predict 予測する 「前もって言う(dict)」
re- 「後ろへ、元へ、再び」
recline もたれる、寄りかかる 「後ろに傾く(cline)」
respect 尊敬する 「再び見る(spect)」
sub- 「下(方)に」
submit 提出する 「下に送る(mit)」
subscribe 署名する、定期購読する 「下に書く(scribe)」
sur- 「上(方)に、超えて」
surface 表面 「顔(face)の上」
surpass 超える 「超えて+通る(pass)」
接尾辞
-ceed / cede 「行く」
exceed 超える 「外に(ex)行く」
precede 先立つ 「前に(pre)行く」
-cern 「分ける」
concern 関係する、心配する 「共に(con)分ける」
discern 見分ける 「分離する(dis)+分ける」
-cline 「傾く」
decline 下降する 「下に(de)傾く」
recline もたれる、寄りかかる 「後ろに(re)傾く」
-clude 「閉じる、閉め出す」
exclude 除外する 「外に(ex)閉じる」
include 含む 「中に(in)閉じる」
-dict 「言う」
predict 予測する 「前もって(pre)言う」
dictator 独裁者 「言う人→命令する人」
-gress 「進む」
congress 会議 「共に(con)進む」
progress 前進する 「前に(pro)歩く」
まだまだ沢山ありますが、まずはこれくらいにしておきましょう。
いかがでしょうか?少しでも皆さんの単語習得のヒントになればと思います。
それではまた次回お会いしましょう!
五十峰 聖先生
桜美林大学 芸術文化学群 特任講師
ETS Authorized Propell® Facilitator
ETS TOEFL ITP® Teacher Development Workshop Facilitator
上記は掲載時の情報です。予めご了承ください。最新情報は関連のWebページよりご確認ください。
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TOEFL iBT®テスト スコアガイド(Speaking)
Speakingセクションの採点基準です。上記の「Performance Descriptors for the TOEFL iBT®test」と併せてご活用ください。
SpeakingはETSが公表しているスコア基準表に沿って採点されます。採点基準はIndependent Task用・Integrated Task用にそれぞれ作成されており、Delivery(話し方)/Language Use(語彙の使い方)/Topic Development(トピックの展開)の大きく3つのポイントに分かれています。
TOEFL iBT®テスト スコアガイド(Writing)
Writingセクションの採点基準です。上記の「Performance Descriptors for the TOEFL iBT® test」と併せてご活用ください。
Writingに関してもETSが公表しているスコア基準表に沿って採点されます。採点基準はIndependent Task用・Integrated Task用にそれぞれ作成されています。
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