受験目的
特にスコアが必要な理由等はありませんでしたが、1回目の受験は日本の高校教諭時代でした。「今後は日本でも4技能の時代が来るから、いざというときに対応できるように備えておこう」という気持ちで受験しました。難易度は高かったですが、求められる英語力、勉強方法などを把握することができました。当時は高校教員でしたが、海外進学を目指す生徒の指導に生かすことができたのはもちろん、英語を教えるにあたって自らの視野が広がったのを覚えています。2度目の受験は2020年と期間が空いてしまいました。2019年からアメリカにあるMerced College付属の語学学校で勤務しています。そこで2020年にオンラインでTOEFL®テストを教える機会をいただくことになり、自らの英語力のブラッシュアップと教えることを目的として2度目の受験をしました。
受験時の英語力
1度目はカナダ留学から日本へ帰国後、自分の英語力を試すためにも受験をしました。この時の英語力はTOEIC®テストで865点、一方で話す・書くなどのアウトプットはまだまだ得意とは言えない状況でした。受験後はTOEFL®テストに特化した勉強をするのではなく、オンライン英会話などで毎日短い時間でも英語に触れる時間を積極的に作るようにしていました。 2度目は2020年ですがアメリカでの生活にも慣れ、聞く・話すことにも慣れてきた頃でした。
受験時の課題
得点だけ見れば1度目から2度目にかけて11点上昇していますが、5年空いた割には得点は上がっていません。やはりアカデミックな語彙に触れてこなかったことが原因だと思います。やはりTOEFLテストで高得点を取るにはアカデミックな語彙の理解とアウトプットが必要であると感じました。土台となる英語力に加えて、TOEFL®テスト特有の対策は必要だと改めて感じました。
受験対策
受験対策としてはやはり、TOEFL®テストの開発・運営元である米国非営利教育団体ETSが作成しているTOEFL®テスト公式ガイドThe OFFICIAL GUIDE to the TOEFL iBT® Testが欠かせません。特に2020年以降TOEFL iBT®テストの形式に一部変化が見られ、この形式に対応しているそして本物のテスト内容と類似した問題で対策を立てる必要があると私は考えています。しかし、それだけでは不十分でTOEFL®テスト頻出の単語はもちろんのこと、その他にも基本的な英語運用能力を同時に高めていくことが高得点の鍵だと私は考えています。基盤となる英語力がない中で、TOEFL®テスト対策をしても伸びしろは少ないと思います。まずはしっかりとした基礎、土台の上にTOEFL®テスト対策、そしてTOEFL®テストでの高得点があることは言うまでもありません。
受験後の感想
2020年はコロナ禍ということもありTOEFL iBT® Home Editionで受験しました。自宅での受験でしたので周囲の音に気を取られることなく、非常に集中することができました。しかし、Readingの際にProctorが何度か私の画面を操作し、それが受験の妨げになることがあったためその点は気になりました。全体的に考えると自宅受験の方が集中して受験でき、移動の手間やそれに伴うトラブル等もありませんので、次回も自宅受験の選択肢があればTOEFL iBT Home Editionを選択したいと思います。
これから受験される方へのメッセージ
TOEFL iBT®テストは日本人学習者にとって難易度の高い試験と言われています。つまり、付け焼刃のような対策・英語力では高得点を上げることはできません。しっかりと基礎を身に付け、受験してください。そして、進学などの目標を叶えてください。ほとんどの学習者にとってTOEFL®テスト受験はゴールではなく、通過点だと思います。TOEFL®テストで高得点を上げることはもちろん素晴らしいことですが、それをゴール・目的とするのではなく、その先のゴールを叶えるための手段としてTOEFL®テストを捉えることができればモチベーションの維持ができると思います。同様に、主に北米での大学や大学院留学に必要となるTOEFL®テストですが「留学すること」も皆さんのゴールではありません。留学することによって、人として成長し、その先の目標達成のための力となります。「留学」もあくまで通過点で、その先に人生でかなえたい目標があるというのが理想です。そのような気持ちでTOEFL®テスト、留学を捉えることができれば、その途中で心が折れそうになっても最終的な目標を見据えて歯を食いしばることができるのではないでしょうか。私のゴールはTOEFL®テストを教えることによって、一人でも多くの学生が世界で活躍できる人材へと成長することです。そのためには留学が必要になり、TOEFL®テストのスコアが必要になります。
あなたがTOEFL®テストや留学を通して、叶えたい夢は何ですか?これを読んでくださっている皆さんのご健闘を祈っています。
みなさんから届いた「TOEFL iBT®テスト体験レポート」は下記をご覧ください。
統合型英語力育成のための授業 目次 統合型英語力(Integrated task)の難易度 Step by stepで育む統合型英語力 ① Input & Out[…]
上記は掲載時の情報です。予めご了承ください。最新情報は関連のWebページよりご確認ください。
学習サポート・関連情報
★テスト受験までの8週間サポート★
初めてTOEFL iBT®テストを受験される方のうち、次の対象者には週1回✖️8週間 の受験支援メール配信とTOEFL iBT® Test Prep Plannerの無料配送を行っています。
対策塾などに通わず、独学で勉強されている皆さん、「TOEFL®テストの勉強は孤独・心配・不安…」と感じていませんか?
ETS Japanは、8週間サポートを通じて、学習計画の立て方や、勉強に必要な情報の探し方をお手伝いします。目標スコア獲得に向けて受験日まで一緒に進んでいきましょう!
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目標スコア別に公式教材を利用した学習法を教材ショップのスタッフがご提案。学習の目安や各教材ごとの学習方法など、ぜひ参考にしてください。
Performance Descriptors for the TOEFL iBT® test
各セクションは0~30のスコアで評価され、そのスコアに応じて4または5段階のレベルに分けられます。このレベルはTOEFL iBT®テストにおけるCEFR levelを反映しています。
TOEFL iBT®テスト スコアガイド(Speaking)
Speakingセクションの採点基準です。上記の「Performance Descriptors for the TOEFL iBT®test」と併せてご活用ください。
SpeakingはETSが公表しているスコア基準表に沿って採点されます。採点基準はIndependent Task用・Integrated Task用にそれぞれ作成されており、Delivery(話し方)/Language Use(語彙の使い方)/Topic Development(トピックの展開)の大きく3つのポイントに分かれています。
TOEFL iBT®テスト スコアガイド(Writing)
Writingセクションの採点基準です。上記の「Performance Descriptors for the TOEFL iBT® test」と併せてご活用ください。
Writingに関してもETSが公表しているスコア基準表に沿って採点されます。採点基準はIndependent Task用・Integrated Task用にそれぞれ作成されています。
英語圏に限らず、世界160か国以上、11,500以上の大学・大学院、その他機関で活用されています。また日本国内でも大学/大学院入試、単位認定、教員・公務員試験、国際機関の採用、自己研鑽、レベルチェック、生涯学習など活用の場は広がっています。
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TOEFL ITP®テストプログラムは、学校・企業等でご実施いただける団体向けTOEFL®テストプログラムです。団体の都合に合わせて試験日、会場の設定を行うことができます。全国500以上の団体、約22万人以上の方々にご利用いただいています。