『挑戦する大人たち』では、海外大学院留学を実現された方々に、留学への情報収集、TOEFLテストのスコアメイクの仕方、学習時間の作り方、奨学金取得方法など細かくお伺いしました。今回はコロンビア教育大学院に留学をされた田原 佑介さんにお話を伺いました。
入学校:Columbia University Teachers College
目標スコアまでの受験回数:TOEFL iBTテスト10回
出願スコア:TOEFL iBTテスト100
社会人から大学院留学へのステップ
2020年 4月 TOEFLスコアメイキング、大学調べ、奨学金調べ 開始
2020年 5月 TOEFL iBTテスト スコア:82(受験形式:TOEFL iBT Home Edition)
2020年 5~7月 奨学金申込み(履歴書・エッセイ・推薦状の依頼)
2020年 10~11月エッセイを開始、履歴書、推薦書の依頼
2020年12月 TOEFL iBTテスト受験 スコア:100
2021年 1月 出願
2021年 9月 Columbia University Teachers College入学
海外大学院合格体験記
※本記事は後編になります。前編の「大学院留学を目指した理由」「留学前の準備(情報収集、スケジュール管理、TOEFL/GREスコアメイク、学習方法)」「学校選び・エッセー」「奨学金/留学費用」「提出書類の準備」は、今回ご協力いただきました皆様の体験談をまとめたe-bookで無料ご覧いただけます。ぜひ下記からダウンロードしてご覧ください。
大学院留学をしたからこそ学べたこと、得られたこと
2つあると思います。1つ目は視野が広がることです。教育を例にとると、日本の教育だけでなくアメリカの教育も知っていることで、今までとは異なった視点を持つことができました。アメリカの教育と言っても、環境は様々で先生が来ないという酷い状況の公立高校もある一方で、年間800万円、900万円授業料がかかるボーディングスクールもあります。この両極端な状況を実際に知っていることが、教育を語る際の幅になると思っています。私は山口県出身で田舎の学校の視点も持っているし、東京や埼玉の私立や公立高校の教務経験もありますが、そういった今までの経験に大学院留学での学びがプラスされて広がった視野が、今後の人生に活きてくると思います。留学の良いところは、そういった自分が物事を捉えるときの幅が広がることだと思います。
2つ目は人脈です。留学中には宿題で100ページや200ページといった膨大な量の書籍や論文を読むことも多く、その時はアウトプットしようと思って覚えますが、正直、今は忘れています。何が残るのかといえば、やはり“人との繋がり” です。起業や何かを始めるためには、大学院生というすごく中途半端な立場がとても良いと思っています。何かの大学に属しているわけでもなし、力がないわけでもない。また『これがやりたい』という自分の思いを基本的に聞いてくれる環境があり、それが人を介して広がっていくことを実感しました。私も留学中に出会った仲間と起業をしました。そういった今まで出会えなかった人々と繋がりができたことは今後の財産になりました。
現在のご状況について(留学体験が現在のお仕事や体験に活かされていること)
現在は株式会社Loopalの代表をしています。主な事業は日本の生徒が海外に進学するためのサポートやキャリア支援を行っています。トップ校のみの支援ということではなく、海外大学進学をきっかけに『自分はどんな強みがあるのか』『将来どんなことがしたいのか』『将来の目標を実現するために大学では何を学びたいのか』という1本のストーリーを作り、そこから一人一人に合っている大学を世界中から見つけ、留学の準備、TOEFLのスコアメイク、エッセー添削など、入学までを支援しています。私自身も、大学院出願のエッセーの作成で経験したこの自己分析の過程が自分を深く知る良いきっかけになりました。ぜひ日本の生徒や学生にも経験してもらいたいと思っています。ゆくゆくは1年間に1,000人サポートしたいと思っています。
また、自分の強みは元教員であるということ。ゆくゆくは先生方にもキャリアカウンセリングのスキルとか、エッセーの添削のスキルとか、そういうスキルを身に着けてもらうサポートをしたいと思っています。
現実的には日本の学生が海外に行くことを支援しますが、両輪として、日本の学校の教育が少しでも変わるように学校のサポートもしていきたいです。
大学院留学を目指されている方・何かに挑戦したいと思う方への応援メッセージ
大学院留学を目指されている理由は、何かしら現実に課題意識があるのだと思います。理由は人それぞれだと思いますが、きっと何か現場に不安や問題意識があるからこそ、この記事を読んだり、TOEFL受験を考えたりしているのだと思います。そういう方にとっては、学びたいと思った時が、学ぶ時だと思います。行くべきだと思います。ですが、実際行こうとする様々なハードルが見えて、大変そうだなぁと諦めたくなる気持ちが湧いてくると思います。ぜひその大変そうだなぁという気持ちを言語化してみましょう。お金のこと、経済面、エッセーのこと英語のスコアのこと、1個1個を言語化し、やるべきことをクリアにして行くと、そんなに高いハードルでもないのだということが分かると思います。なんとかなるはずだと思います。行きたいと思ったら挑戦すべきだし、それはなんとかなると思います。
留学は自分の理想を実現する一つのプロセスの途中だと思います。そのTOEFL受験は自分の夢を実現する一歩手前にあるものだと思います。私は留学に行ったから人生が変わったと思っています。留学行く前は埼玉県の公立高校の教員でしたが、卒業後は起業しています。たかが1年間、コロンビア教育大学院に留学しただけで、これだけ変わる。社会人だと留学準備に3年かかることもあると思いますが、人生のリターンは計り知れないです。人脈づくりという点においても、20代や30代で留学するのはとても良いことだと思います。1年、2年しっかりとやりたいことを学びつつ、将来やりたいことを考える時間を作ることは、人生を豊かにするし、それは大変な分、大きなリターンがあります。
まずは、TOEFLをきっかけに、世界との距離感を測りましょう。例えば、スコア100が取れればトップ校を含む世界中の大学に出願することができます。出願できることを実感してもらって、何かのきっかけをつかんでもらえたらと思います。
プロフィール
田原 佑介さん
公立高校で8年間、英語教諭として勤務。学校で5000人以上の高校生と関わるほか、NPOとして6年間活動。高3を担任しつつ米国大学院を受験。 フルブライト、神山財団、コロンビア大学から奨学金を受給し、2022年Teachers College, Columbia Universityを卒業。スクールリーダーシップの修士号を取得。日本の若者が、国際的に通用するスキルを身につけ、理想のキャリアを実現するサポートをするために、LOOPALを起業。
Loopal:http://loopal.co.jp/
Twtter:@TaharaYusuke
LINE:lin.ee/hNlzwGX
以前取材をさせていただいた記事:本学・本校の英語教育の取り組み 埼玉県立不動岡高等学校
※本記事は後編になります。前編の「大学院留学を目指した理由」「留学前の準備(情報収集、スケジュール管理、TOEFL/GREスコアメイク、学習方法)」「学校選び・エッセー」「奨学金/留学費用」「提出書類の準備」は、今回ご協力いただきました皆様の体験談をまとめたe-bookで無料ご覧いただけます。ぜひ下記からダウンロードしてご覧ください。
上記は掲載時の情報です。予めご了承ください。最新情報は関連のWebページよりご確認ください。
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