第83回 each│TOEFL® TESTスピーキング英単語 ワンポイント講義

each 

Planets in the habitable zone of each star are waiting to be explored.
(それぞれの恒星のハビタブルゾーンに存在する惑星は、この先の探索を待つばかりである。)

例文の音声

 

 目次
 ワンポイント解説
 確認問題でチェック!
 正解と解説

 

ワンポイント解説

今回ターゲットとなる単語はeachです。eachは簡単そうに見えて、色々な意味、用法のある単語です。まず例文をいくつか見てみましょう。

(1)There are a lot of cherry trees on each side of the river.
この例文のeachは形容詞であり、後の単数名詞を修飾してeach Aの形で「それぞれのA、各々のA」という意味を表します。文全体の意味は「その川のそれぞれの側(=両側)にはたくさんの桜の木がある」となります。形容詞のeachは後には通例単数名詞がくるので、each(×)sides of the riverとはなりません。形容詞のbothを用いて同じ意味を表すとboth sides of the riverとなります。bothの後には名詞の複数形が続くことに注意しましょう。形容詞のeachとよく似た語にeveryがありますが、eacheveryよりも「それぞれ別々に見てどれも」という意味になり要素を個別のものとして扱う感覚が強いこと、また今回の例である「川の両側」のように要素の数が「2」であることを前提とするものについてはeachを使い、要素の数が「3以上」を前提とするものについてはevery+単数名詞などが使えることを覚えておきましょう。なお、要素の数が「2」であることを前提とするものの場合は、形容詞のeitherを用いてeither side of the riverとしても「その川の両側」という同じ意味を表します。

(2)Each of the books costs 1,000 yen.
この例文のeachは代名詞で、each of Aの形で「Aの各々、Aのそれぞれ」という意味を表します。ここで注意したいのはAは複数形の代名詞や複数名詞になり、複数名詞の場合にはthe / these / 所有格などで限定されるということです。つまり、単数名詞を用いた(×)each of the bookや、名詞が+限定されていない(×)each of booksといった使い方はないということです。またこの文のように、each of Aが主語になった場合は通例単数扱いとなりますが、Aの複数形に引かれて複数扱いされる場合があること、またeveryは形容詞用法しかないので、every of A(×)の形はないということにも気をつけてください。

(3)Tom left his sons each a lot of money.
この例文のeachは目的語のhis sonsの後で働く副詞用法で、A(複数名詞)eachで「Aそれぞれ」という意味を表しており、英文全体の意味は「トムは自分の息子たちそれぞれにたくさんのお金を遺して死んだ」という意味です。代名詞のeachを用いるとTom left each of his sons much money.と書き換えることができます。

どうですか。eachのように一見すると簡単に見える単語も、様々な用法で用いる場合があり、きちんと整理しておかなければ使いこなせないということを覚えておいてください。

 

(『TOEFL® TEST スピーキング英単語』p.79 Unit4 Script)

確認問題でチェック!

日本文の意味に合うように[  ]内の語句を並べ替えて英文を完成させましょう。ただし、文頭で用いる語も小文字にしてあります。(1語不要)

[is / each / responsible / employees / of / for / the / every] the accident.

(社員の一人ひとりにその事故の責任がある。)

 

正解と解説 ※クリックすると解答をご確認いただけます

[Each of the employees is responsible for] the accident.(不要語every)

 

☞ each of the employees「社員一人ひとり」 。
☞ be responsible for A「Aの責任がある」。

 

※本コーナーは『TOEFL® TEST スピーキング英単語』からアカデミックな場面でよく使われる英単語を紹介しています。TOEFL®テストの対策にご活用ください。
※本コーナーは『TOEFL® TEST スピーキング英単語』の編集チームが監修しています。

TOEFL® TEST スピーキング英単語
五十峰 聖・宇佐美 修 (著)
TOEFL®テスト開発・運営元である米国Educational Testing Service(ETS)公認トレーナーの講師陣が監修した英語学習の新定番!

 


上記は掲載時の情報です。予めご了承ください。最新情報は関連のWebページよりご確認ください。


 

学習サポート・関連情報

★テスト受験までの8週間サポート★


初めてTOEFL iBT®テストを受験される方のうち、次の対象者には週1回✖️8週間 の受験支援メール配信とTOEFL iBT® Test Prep Plannerの無料配送を行っています。
対策塾などに通わず、独学で勉強されている皆さん、「TOEFL®テストの勉強は孤独・心配・不安…」と感じていませんか?
ETS Japanは、8週間サポートを通じて、学習計画の立て方や、勉強に必要な情報の探し方をお手伝いします。目標スコア獲得に向けて受験日まで一緒に進んでいきましょう!

 

★公式教材を利用して目標スコアを目指そう★


目標スコア別に公式教材を利用した学習法を教材ショップのスタッフがご提案。学習の目安や各教材ごとの学習方法など、ぜひ参考にしてください。

 

 

Performance Descriptors for the TOEFL iBT® test
各セクションは0~30のスコアで評価され、そのスコアに応じて4または5段階のレベルに分けられます。このレベルはTOEFL iBT®テストにおけるCEFR levelを反映しています。

toefl_speaking_rubrics

TOEFL iBT®テスト スコアガイド(Speaking)
Speakingセクションの採点基準です。上記の「Performance Descriptors for the TOEFL iBT®test」と併せてご活用ください。
SpeakingはETSが公表しているスコア基準表に沿って採点されます。採点基準はIndependent Task用・Integrated Task用にそれぞれ作成されており、Delivery(話し方)/Language Use(語彙の使い方)/Topic Development(トピックの展開)の大きく3つのポイントに分かれています。

TOEFL iBT Writing Section Scoring Guide TOEFL iBTテスト スコアガイド (Writing)

TOEFL iBT®テスト スコアガイド(Writing)
Writingセクションの採点基準です。上記の「Performance Descriptors for the TOEFL iBT® test」と併せてご活用ください。
Writingに関してもETSが公表しているスコア基準表に沿って採点されます。採点基準はIndependent Task用・Integrated Task用にそれぞれ作成されています。

TOEFL iBT®テスト/自宅受験TOEFL iBT®テスト「TOEFL iBT® Home Edition」
英語圏の大学・機関だけでなく、世界の大学・機関で、公式スコアとして留学や就活などに活用されています。コンピュータ上で受験し、スピーキングは回答音声をマイクを通して録音、ライティングはタイピングで回答します。

自宅受験TOEFL® Essentialsテスト 
2021年から自宅受験型の新しいテストとしてリリースされました。約90分の試験時間、短い即答式タスクが特徴のアダプティブ方式の導入されています。公式スコアとして留学や就活などにご利用いただけます。

TOEFL ITP®テスト
TOEFL ITP®テストプログラムは、学校・企業等でご実施いただける団体向けTOEFL®テストプログラムです。団体の都合に合わせて試験日、会場の設定を行うことができます。全国500以上の団体、約22万人以上の方々にご利用いただいています。

TOEFL®テスト公式オンラインショップ 
TOEFLテスト日本事務局が運営するオンラインショップです。日本で唯一TOEFL iBTテスト公式オンライン模試を販売しています。

 

TOEFL iBT®テストオンライン模試 TOEFL iBT® Complete Practice Test
最新情報をチェックしよう!