TOEFL ITP®テストデジタル版
中京大学 教養教育研究院（国際英語学部兼任）
森山真吾先生
中京大学国際英語学部における、TOEFL ITP®テストデジタル版の導入や活用方法に関して伺いました。
導入の背景
国際英語学部ではTOEFL iBT®テスト対策に特化して、取得目標を科目名に冠した「TOEFL 40」「TOEFL 60」「TOEFL 80」を開講しています。いずれの科目でも本来であれば履修者全員にTOEFL iBT®テストを学期末に受験させたいのですが、無償受験機会提供と試験時間確保に難しさがあり4技能を効率良く測定できていません。例年はスピーキング力とライティング力の評価に教師作成テストを利用して、文法力と語彙力、リーディング力、リスニング力の測定にTOEFL ITP®テストペーパー版（以下、ペーパー版）を活用しています。しかし、今回の新型コロナウィルス禍において集合形式での一斉開始が難しくなったため、TOEFL ITP®テストデジタル版（以下、デジタル版）を導入しました。
導入の目的
2020年度は新型コロナウイルス感染症による影響で本学でもオンライン授業化と入構原則禁止を定めたため、ペーパー版を利用した学習成果測定を学内集合形式で実施できなくなりました。この困難な状況において、学生たちの学びを継続させるために代替手段として導入したのがデジタル版でした。このオンライン試験導入によって各学生が自宅から容易に受験できる環境を提供し、カリキュラム上の実施時期と実施目的（最終授業回終了時と総括的評価）を当初の計画通り、確実に達成させることを目的としました。
活用方法
ペーパー版を使っている例年と同様に、指定日時で試験を一斉に開始しました。これは大きな成果だったと思います。このオンライン集合形式での一斉開催を可能にするために、会議システムを活用した試験監督業務をETS Japanに依頼しました。少数の教員が数十名をオンラインで適切に案内し監視するのは難しいと判断したからです。結果的には、教員の負担軽減とオンライン試験実施における不正行為防止に活用できたと思います。
ペーパー版との違い
デジタル版テストでは試験終了直後にスコアを確認できました。この即時性は最大の強みだと思います。動機づけが高くて記憶が新しいときに学習成果を履修者自身が確認することで、TOEFL®テスト対策講座での学びの質と量を振り返り、今後の学びを改善できます。また、科目担当者にとっては試験結果を反映させた事後学習を短時間で提示できる利点があります。
中京大学 教養教育研究院（国際英語学部兼任） 森山真吾先生
米国マサチューセッツ大学ボストン校大学院修士課程（バイリンガル教育）修了。日本語教育と日本文化教育に米国内の複数の大学で携わった後に南山大学総合政策学部で勤務。現在、中京大学教養教育研究院准教授。中京大学国際英語学部副学部長及び同学部国際学専攻長を兼務。専門は、第二言語習得理論、言語人類学。
中京大学
名古屋市と豊田市にキャンパスを有する私立大学。10学部を擁するスケールメリットを活かして、柔軟な履修システム・豊富な留学プログラム・多様な資格試験対策・教職課程・学生生活支援・就職支援などを提供しています。1954年の開学以来、社会の多方面で卒業生が活躍しており、本稿作成時には本学卒業生の室伏広治氏がスポーツ庁長官に就任するとの発表がありました。
URL：https://www.chukyo-u.ac.jp/
上記は掲載時の情報です。予めご了承ください。最新情報は関連のWebページよりご確認ください。
サポート・関連情報
TOEFL ITP®テスト導入・実施・活用に関する無料相談受付中！
ETS Japanでは団体向けTOEFL ITP®テストの無料相談を受付ています。2020年から自宅受験ができるデジタル版も提供しています。まずはご相談ください。
TOEFL iBT®︎テスト特別受験制度
TOEFL®︎テスト日本事務局であるETS Japanでは、文部科学省より要請を受け、小学校の教員、中学校、義務教育学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校及び高等専門学校の英語教員（常勤に限る）を対象にしたTOEFL iBT®︎テストの特別受験制度を設けています。
団体対象TOEFL iBT®︎テストバウチャー
TOEFL®︎テスト日本事務局では、教育機関・企業等の団体を対象にしたTOEFL iBT®︎テストバウチャーを取り扱っています。
団体がバウチャーを事前に購入、受験者にバウチャーを提供いただくことで、TOEFL iBT®︎テスト受験料の日本円での一括払いが可能になります。
団体・教育関係者向けNewsletter
ETS Japanでは、団体・教育関係者向けに新着情報メールを毎月1回の定期配信と不定期の臨時号を配信しています。定期配信の内容は、TOEFL®テスト、ETSプロダクト、ETS、ETS Japanの新着情報やセミナー・イベント情報に加えて、よくある質問の共有やTOEFL® Web Magazineの関連記事のご紹介などをお届けしています。無料で登録できますので、ぜひご活用ください。
TOEFL ITP®テストプログラムは、学校・企業等でご実施いただける団体向けTOEFL®テストプログラムです。団体の都合に合わせて試験日、会場の設定を行うことができます。全国500以上の団体、約22万人以上の方々にご利用いただいています。
Criterion®（クライテリオン）を授業に導入することで、課題管理、採点、フィードバック、ピア学習を効率的に行うことを可能にします。
英語圏の大学・機関だけでなく、世界中の大学・機関で、公式スコアとして留学や就活などに活用されています。コンピュータ上で受験し、スピーキングは回答音声をマイクを通して録音、ライティングはタイピングで回答します。
自宅受験TOEFL® Essentials™テスト
2021年から自宅受験型の新しいテストとしてリリースされました。約90分の試験時間、短い即答式タスクが特徴のアダプティブ方式の導入されています。公式スコアとして留学や就活などにご利用いただけます。
