第28回 TOEFL ITP®テスト導入校 | 大阪大学 マルチリンガル教育センター 小口一郎先生

 

TOEFL ITP®テスト導入校
大阪大学 マルチリンガル教育センター 小口 一郎先生

TOEFL ITP®テストデジタル版をご利用いただいている大阪大学におけるTOEFL ITP®テストの導入の背景・目的、活用方法などを伺いました。

 

 目次
 背景
 導入の目的
 活用方法
 ペーパー版との違い

 

導入の背景

2020年度、全国の大学がコロナ禍に揺れました。感染リスクのため、対面授業ばかりか全学規模の試験も実施困難となりました。TOEFL ITP®テストをe-learning授業の一環として1年生、2年生全員に受験させていた大阪大学では、非同期型オンラインテストをTOEFL ITP®テストの代替としましたが、問題の質や信頼性の理由でTOEFL ITP®テストの再開がぜひとも望まれていました。この時「デジタル版」がピンチヒッターとなってくれたのです。

導入の目的

ペーパー版のTOEFL ITP®テストは2020年度後期から再開できたものの、受験者や家族が健康上のリスクを抱えている場合、教室での受験を強制するわけにもいきません。コロナの感染力はそれだけ脅威でした。そこで特別な事情のある学生については、審査のうえTOEFL ITP®テスト デジタル版の在宅受験を許可しました。これにより、コロナの脅威を避けながら、すべての学生にTOEFL ITP®テストを受験させることができました。

 

活用方法

大阪大学では、3,600〜3,700名規模でTOEFL ITP®テストを年2回実施しています。ウィズコロナへの移行が進む中、感染対策を徹底すれば多くの学生は教室で問題なく受験できます。しかしどうしても大人数の中での受験を避けなければならない人もいます。健康支援センター等と連携しつつ申請者の審査を行い、デジタル版の在宅受験を実施しました。2022年1月段階で3回の実績を重ね、受験者は1回あたり10~60名程度で推移しています。

 

ペーパー版との違い

デジタル版の経験を積む中で、そもそもペーパー版では受験が難しかった学生が一定数いることもわかってきました。病気のため教室に来られない学生、大勢が集まる試験会場では力が発揮できない学生は、これまで正当な扱いを受けてこなかったのです。TOEFL ITP®テスト デジタル版はコロナ禍のピンチヒッターとして始まりましたが、今後は公平な受験機会の提供を担保するレギュラープレイヤーとしても、その意義は高まっていくことでしょう。

 

大阪大学 マルチリンガル教育センター 小口一郎先生
伝統的な英文学の研究者として出発しましたが、英語教育にかかわる中で自己表現や研究成果の発表のための英語の重要性に気づき、アカデミックライティングやオンライン英語教育に積極的に携わるようになりました。TOEFLや関連の教材も30年ほど前から授業に活用しています。グローバル化に対応したオーセンティシティを備え、学習動機も刺激できる大規模テストとしてのTOEFL ITP®テストに大いに注目しています。
大阪大学マルチリンガル教育センター
大阪大学は1931年創設の大阪帝国大学を直接の祖としますが、その真の原点はさらに1838年、緒方洪庵が大坂船場に開設した蘭学塾「適塾」にさかのぼります。以来、外国語の理解や異文化との交流により海外の思想や科学を移入し、新しい日本の構築に貢献することが大阪大学精神の根幹となりました。マルチリンガル教育センターはこの伝統を受け継ぎ、多言語・多文化教育を任務とする部局として2019年に設置されました。21世紀の適塾を目指しています。
URL:https://www.lang.osaka-u.ac.jp/cme/

 

 


上記は掲載時の情報です。予めご了承ください。最新情報は関連のWebページよりご確認ください。


 

サポート・関連情報

TOEFL ITP®テスト導入・実施・活用に関する無料相談受付中!

ETS Japanでは団体向けTOEFL ITP®テストの無料相談を受付ています。2020年から自宅受験ができるデジタル版も提供しています。まずはご相談ください。

 

TOEFL iBT®︎テスト特別受験制度

TOEFL®︎テスト日本事務局であるETS Japanでは、文部科学省より要請を受け、小学校の教員、中学校、義務教育学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校及び高等専門学校の英語教員(常勤に限る)を対象にしたTOEFL iBT®︎テストの特別受験制度を設けています。

 

団体対象TOEFL iBT®︎テストバウチャー

TOEFL®︎テスト日本事務局では、教育機関・企業等の団体を対象にしたTOEFL iBT®︎テストバウチャーを取り扱っています。
団体がバウチャーを事前に購入、受験者にバウチャーを提供いただくことで、TOEFL iBT®︎テスト受験料の日本円での一括払いが可能になります。

 

団体・教育関係者向けNewsletter

ETS Japanでは、団体・教育関係者向けに新着情報メールを毎月1回の定期配信と不定期の臨時号を配信しています。定期配信の内容は、TOEFL®テスト、ETSプロダクト、ETS、ETS Japanの新着情報やセミナー・イベント情報に加えて、よくある質問の共有やTOEFL® Web Magazineの関連記事のご紹介などをお届けしています。無料で登録できますので、ぜひご活用ください。

 

 

TOEFL ITP®テスト
TOEFL ITP®テストプログラムは、学校・企業等でご実施いただける団体向けTOEFL®テストプログラムです。団体の都合に合わせて試験日、会場の設定を行うことができます。全国500以上の団体、約22万人以上の方々にご利用いただいています。

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Criterion®(クライテリオン)を授業に導入することで、課題管理、採点、フィードバック、ピア学習を効率的に行うことを可能にします。

TOEFL®テスト公式オンラインショップ 
TOEFL®テスト日本事務局が運営するオンラインショップです。日本で唯一TOEFL iBT®テスト公式オンライン模試を販売しています。

TOEFL iBT®テスト/自宅受験TOEFL iBT®テスト「TOEFL iBT® Home Edition」
英語圏の大学・機関だけでなく、世界中の大学・機関で、公式スコアとして留学や就活などに活用されています。コンピュータ上で受験し、スピーキングは回答音声をマイクを通して録音、ライティングはタイピングで回答します。

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2021年から自宅受験型の新しいテストとしてリリースされました。約90分の試験時間、短い即答式タスクが特徴のアダプティブ方式の導入されています。公式スコアとして留学や就活などにご利用いただけます。

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