Criterion®(クライテリオン)導入校
実践女子大学 英文学科 専任講師
諏訪友亮先生
3月に開催された教育機関向けライティング指導ツールのCriterion®(クライテリオン)オンラインセミナーでは、実践女子大学の諏訪友亮先生に登壇いただきました。今回はセミナー内でのお話をまとめました。Criterionを使った効果的なライティング指導の成果をお話いただきました。ぜひご覧ください。
※インタビューで語られている内容は2022年度の授業についてです。
- 目次
- 自己紹介をお願いします
Criterionの導入の経緯を教えてください
Criterionのご使用法について教えてください
Criterionご使用のご感想について教えてください
Criterion導入によって学生や先生ご自身の変化などありましたか
内容の評価はどうされていますか
先生ご自身の今後のご展望やCriterionへの期待する点などあれば教えてください
自己紹介をお願いします
Criterionの導入の経緯を教えてください
Criterionご使用のご感想について教えてください
まず使っている科目ですが、2年生向けに週2回行われている「Paragraph Writing」という必修科目で使っています。このクラスはクラス分けテストによって習熟度別に分かれています。全体の到達目標としては英語でパラグラフを書けるようになることでして、上位クラスはエッセイライティングも目標にしています。
僕の授業で使っているトピックは、Criterionライティングコースパック8(以下、Criterion WCP8)に付属している、大学に行く理由を問う“Reasons for Attending College”、留学をする理由を問う“Why Study Abroad”、そして企業や大学においてグループのメンバーとリーダーのどちらがいいかをディベート型で議論させる“Group Member or Leader”の3つのトピックを使用しました。採点は各回一度のみに設定し、提出の回数に制限があったため書き直しというのは僕の授業では行っていませんでした。
指導内容についてですが、まず1つ目はCriterion WCP8付属の指導ブックにあるセンテンス単位の英作文トレーニングに例文を加えつつ、それを学生に書いてもらいました(図1)。次に、同じく指導ブックに付属する頻出表現、単語・フレーズ集を学生に配布して、その表現を覚えることをやっています(図2)。
Criterionご使用のご感想について教えてください
Criterionを使っていて、圧倒的な利点だと感じたのは、他の校正サービスとは違ってスコアが出るというところだと思っています。他のサービスも間違いを指摘してくれはするんですが、点数化まではしてくれませんね。添削だけではなく、採点の作業も教員側には大きな負担になってましたので、Criterionでそこを代替してもらえるというのは非常に大きなところだと思っています。
Criterion導入によって学生や先生ご自身の変化などありましたか
まず学生側の変化については、やはり書く量が多くなったということですね。採点が大変なので教員がなるべく課題の量を少なくするということを今まではせざるを得なかったんですが、Criterionを導入したことでまとまった分量の課題を毎回出すことができるようになりました。やっぱり書きたいという学生が非常に多いんですよね。英語ができる学生ほど書く意欲は高いので、そういった学生の満足度を満たすことができたと思います。特に留学を希望する学生の場合、留学先で1000〜2000語のタームペーパーを出さなければいけないので、特にそういう期待に応えられるような課題が出せたんじゃないかなと思っています。
あとはですね、アカデミックな内容の英文エッセイやパラグラフの型の練習は今まで半期に1回できればいいというのが、3〜4回できるようになりました。練習回数が増えたというのは大きいかなと思います。
他には、このCriterion側の指摘がそこまで多すぎず、学生の意欲を削がないということも言えると思います。というのも、教員というのはなるべく間違いを全部指摘して赤をたくさん入れがちなんですよね。そうすると学生側はどこが大事なのか分からない、全部の間違いを覚えきれないうえにやる気をなくし、次にまた似たような間違いをしてしまいます。だから、教員が頑張ってしたことがあまり報われないということは、このライティングの授業でよく起こるんですけども、このCriterionは適度な指摘の数にとどまるので、学生のやる気を削がないということがあります。
教員側の変化なんですけれども、一番大きなものは大幅な負担の軽減ということです。隅から隅まで赤を入れて採点をすると、一人に30分〜1時間かかることもざらにあったんですけども、それが大体10分とか、それぐらいで終わることも可能になりました。
あとは利用に積極的な教員が増えたということです。導入の際にはあまり関心のなかった先生方もいらっしゃったんですが、授業で成果が出たということで、自分の授業にも使ってみようかと思う先生方が増えました。それで結果的に学科では正式採用ということになりましたし、他の授業にも拡大して利用することにもなりました。
内容の評価はどうされていますか
先生ご自身の今後のご展望やCriterionへの期待する点などあれば教えてください
実践女子大学 英文学科 専任講師
諏訪友亮先生
専門分野・専攻:英語圏詩、アイルランド文学・文化、日本語詩
早稲田大学大学院文学研究科博士課程満期退学。国立アイルランド大学ダブリン校(UCD)MA。東京農業大学助教を経て、2018年より実践女子大学専任講師。現在、文学・文化系の専門科目のほか、ライティング科目を担当。
上記は掲載時の情報です。予めご了承ください。最新情報は関連のWebページよりご確認ください。
サポート・関連情報
Criterion®(クライテリオン)を授業に導入することで、課題管理、採点、フィードバック、ピア学習を効率的に行うことを可能にします。
TOEFL iBT®︎テスト特別受験制度
TOEFL®︎テスト日本事務局であるETS Japanでは、文部科学省より要請を受け、小学校の教員、中学校、義務教育学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校及び高等専門学校の英語教員(常勤に限る)を対象にしたTOEFL iBT®︎テストの特別受験制度を設けています。
団体対象TOEFL iBT®︎テストバウチャー
TOEFL®︎テスト日本事務局では、教育機関・企業等の団体を対象にしたTOEFL iBT®︎テストバウチャーを取り扱っています。
団体がバウチャーを事前に購入、受験者にバウチャーを提供いただくことで、TOEFL iBT®︎テスト受験料の日本円での一括払いが可能になります。
団体・教育関係者向けNewsletter
ETS Japanでは、団体・教育関係者向けに新着情報メールを毎月1回の定期配信と不定期の臨時号を配信しています。定期配信の内容は、TOEFL®テスト、ETSプロダクト、ETS、ETS Japanの新着情報やセミナー・イベント情報に加えて、よくある質問の共有やTOEFL® Web Magazineの関連記事のご紹介などをお届けしています。無料で登録できますので、ぜひご活用ください。
TOEFL ITP®テストプログラムは、学校・企業等でご実施いただける団体向けTOEFL®テストプログラムです。団体の都合に合わせて試験日、会場の設定を行うことができます。全国500以上の団体、約22万人以上の方々にご利用いただいています。
英語圏の大学・機関だけでなく、世界中の大学・機関で、公式スコアとして留学や就活などに活用されています。コンピュータ上で受験し、Speakingは回答音声をマイクを通して録音、Writingはタイピングで回答します。
自宅受験TOEFL® Essentials™テスト
2021年から自宅受験型の新しいテストとしてリリースされました。約90分の試験時間、短い即答式タスクが特徴のアダプティブ方式の導入されています。公式スコアとして留学や就活などにご利用いただけます。