Criterion®(クライテリオン)導入校
東京学館浦安高等学校
吉岡未緒先生
東京学館浦安高等学校の吉岡未緒先生インタビューの後編になります。前編の内容はこちら
より実践的なWritingの授業を実施されてますが、授業の特色や効果・実績についてお聞かせください
担当するS・A・国際コースの英語表現Ⅱの授業でCriterion®を利用しています。2年前に本校で千葉県内の私学の英語科教員を対象にした教育研究会がありました。その際に「レベルが高い生徒じゃないと、Criterion®などのコンピューターでタイピングをするなんて無理じゃないか」というご意見をいただきました。S・Aコースの生徒は本校では確かに他のコースに比べてレベルは高いですし、大学受験を意識した学習を1、2年から行っているので、日本語で自分が言いたいことを英語にできるような土台や学力があるのですが、一方、国際コースの生徒は、英語でコミュニケーションをとるのは得意でも、文法が苦手な生徒が大半で、受験英語には精通していません。そのような生徒にまとまった文章を書かせるために、まずは慣れるということに重点を置き、借用や引用なども許可してどんどん書かせています。またWritingで大事なことは、表現したいという気持ちがあれば書けるということです。特に国際コースの生徒は自分自身を表現したい気持ちが強い傾向にあり、「言いたい」「書きたい」という熱意があるので、間違いがたくさんあっても構わないので、自分でアイデアを出すことを最初の目的にしています。また、携帯電話では日常的に英語でメールのやりとりをしている生徒が多いこともあり、省略語、例えばUのところをYouにしたり、can’tもちゃんとcannotと書くなど、フォーマルな英文タイプを教えることにも心がけています。
また、Criterion®とは別に、書くことに慣れるという目的で週に1枚ずつダイアリーを書かせています。ダイアリーのトピックは問いませんが、ダイアリーで面白いことを書く生徒はCriterion®でも面白いことや、ちゃんとした文章が書けるのです。一方、ダイアリーで稚拙な文を書く生徒は、エッセイライティングでもあまり書けません。最初に考える段階は日本語だと思うので、それが幼稚か否かでそれは英語の文章にも反映していると思います。
Criterion®を利用されるにあたり、注意されている点や工夫されている点はありますか
コンピューター室での授業に入る前に、教室で授業を行います。シラバスの説明から始まり、「次回からCriterion®をパソコン室で行います」ということを伝えて、Criterion®と同じトピックの手書き用のワークシートを作ってどんなことを書くのか、宿題としてアイデアを英語で書いてきてもらいます。コンピューター室の1回目の授業では、パソコンのタイピングに慣れていない生徒も多いので、サインインの時間として十分な時間を確保しています。その初回の授業はそこで保存して終わり、2時間目からやっと本格的に入力していきます。私とネイティブの先生2人で、ある程度文章になっている生徒から半分ぐらい手分けして見ていきます。授業中で見きれない生徒にはコメントの欄にコメントを入力しておいて、次の授業で「コメント入れておいたからまず見てから開始してください」というような感じで行っています。
また、携帯の操作には慣れていてもパソコンの操作に慣れていない生徒が多いので、パソコンやコンピューター機器が苦手な生徒には、授業の前に原稿を作っておいて授業ではタイピングだけ行ってもらい、タイピングに慣れるように工夫をしています。次に自分の英語力とCriterion®との間に乖離を感じている生徒へは、Criterion®はミスしても指摘があって自分で気づけるので、「無理に上を目指さないで、どんどんミスして大丈夫」「先輩たちも初めからできなかった」などひたすら励ますことをしています。また、スコアがアップしていくのが目に見えてわかるので、それが一番生徒たちにとってモチベーションになっているようです。
Criterion®を利用された感想などございましたら、お聞かせください
東京学館浦安高等学校
吉岡未緒先生
東京学館浦安高等学校の英語科教諭。勤務校では、S・A・国際・B各コースの担任を経験し、英語教師として今年で18年目を迎える。
東京学館浦安高等学校は、千葉県浦安市に1981年創設された、私立の高等学校。生徒数が1,500人を超え、普通科をS・A・国際・B・内部進学・体育の6コースに分け、それぞれの特徴に合わせた教育を展開している。そのため、卒業後の進路は多岐にわたる。運動部の活躍も顕著で、文武両道を果たしている生徒が多い。
Webサイト:http://www.gakkan-urayasu.ed.jp/
上記は掲載時の情報です。予めご了承ください。最新情報は関連のWebページよりご確認ください。
サポート・関連情報
Criterion®(クライテリオン)を授業に導入することで、課題管理、採点、フィードバック、ピア学習を効率的に行うことを可能にします。
TOEFL iBT®︎テスト特別受験制度
TOEFL®︎テスト日本事務局であるETS Japanでは、文部科学省より要請を受け、小学校の教員、中学校、義務教育学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校及び高等専門学校の英語教員(常勤に限る)を対象にしたTOEFL iBT®︎テストの特別受験制度を設けています。
団体対象TOEFL iBT®︎テストバウチャー
TOEFL®︎テスト日本事務局では、教育機関・企業等の団体を対象にしたTOEFL iBT®︎テストバウチャーを取り扱っています。
団体がバウチャーを事前に購入、受験者にバウチャーを提供いただくことで、TOEFL iBT®︎テスト受験料の日本円での一括払いが可能になります。
団体・教育関係者向けNewsletter
ETS Japanでは、団体・教育関係者向けに新着情報メールを毎月1回の定期配信と不定期の臨時号を配信しています。定期配信の内容は、TOEFL®テスト、ETSプロダクト、ETS、ETS Japanの新着情報やセミナー・イベント情報に加えて、よくある質問の共有やTOEFL® Web Magazineの関連記事のご紹介などをお届けしています。無料で登録できますので、ぜひご活用ください。
TOEFL ITP®テストプログラムは、学校・企業等でご実施いただける団体向けTOEFL®テストプログラムです。団体の都合に合わせて試験日、会場の設定を行うことができます。全国500以上の団体、約22万人以上の方々にご利用いただいています。
英語圏の大学・機関だけでなく、世界中の大学・機関で、公式スコアとして留学や就活などに活用されています。コンピュータ上で受験し、Speakingは回答音声をマイクを通して録音、Writingはタイピングで回答します。
自宅受験TOEFL® Essentials™テスト
2021年から自宅受験型の新しいテストとしてリリースされました。約90分の試験時間、短い即答式タスクが特徴のアダプティブ方式の導入されています。公式スコアとして留学や就活などにご利用いただけます。