Criterion®(クライテリオン)導入校
獨協大学経済学部経営学科 准教授
全学共通カリキュラム英語部門
飯島優雅先生
獨協大学の飯島優雅先生に教育機関向けライティング指導ツールのCriterion®(クライテリオン)の導入のきっかけや取り組みなどについてお伺いしました。
獨協大学の英語教育の取り組み
必修の科目は学科によって違います。1~2年生のリスニング科目とリーディング科目は8学科共通の必修です。ライティング科目も加えて3スキル、またはスピーキング科目まで含めて4スキルを必修にしている学科もあります。3年生まで必修の学科もあります。学生は入学時、1年次末、2年次末に全学TOEIC®テストを受験しますので、その点数をもとに習熟度別のクラス編成になっています。選択科目には、4スキルをベースにして「英語で学ぶ」内容重視の科目もありますし、TOEFL®テストやTOEIC®テスト 、IELTSTMの資格英語試験対策科目、発音や文法といった自身の苦手なスキルに焦点を当てた科目もあります。学生の英語に関する目標は様々です。各自が必修科目と選択科目を上手く組み合わせて履修し、学内のリソースを使いこなしながら確実に英語力を伸ばせるよう、学習環境を整えて指導にあたっています。そのほかにも自律学習の支援の一つに、英語学習サポートルームを用意しています。サポートルームは、個人ベースで自分の目標に合わせて勉強方法を相談できる場所で、専門のアドバイザーが対応しています。相談は無料で、卒業まで何度でも利用することができます。相談内容は、例えば1年生からは「英語だけの授業についていくのが大変です」「自分に合った英語の勉強法を知りたい」などの相談もありますし、上級生からは「留学に必要なTOEFL®テストのスコアを取るために、どのように勉強したらいいですか」「就職に向けてTOEIC®テストスコアをあと100点伸ばしたい」など、具体的な相談を受けることもあります。
▲ 英語学習ロードマップ
▲ Dokkyo EGAP Can-do Listスキルカテゴリー
全カリ英語ライティング科目と Criterion®
ライティングは学科によって必修か選択か異なります。1年生の『Academic Writing I』はパラグラフライティングが中心です。2年生の『Academic Writing II』でエッセイライティングを行います。3年生の『Academic Reading&Writing III』もあります。経済学部国際環境経済学科の3年生は『Selected Topics in Social Sciences』というプロジェクト型科目で、アンケート調査をしてリサーチペーパーを書くところまで行います。全カリ英語は本学の約8割の学生が履修する大きなプログラムで、例えば2017年度のライティング科目は1年生だけで18クラス、2年生が15クラス、3年生が29クラスあり、約30人の教員が担当しています。クラスによる学習内容のばらつきが出ないよう、ライティング科目のコーディネーター教員が、先生方にCan-do List項目の指導をお願いしたり、それに即した教材や推薦教科書リストを準備したりしています。また共通方針として、プロセスアプローチでのライティング指導をお願いしています。ライティングは1回書いて終わりにせず、まずテーマに関する知識やアイデアを出すブレーンストーミングから始まり、アウトライン形式でライティング内容を計画し、そして第1稿、第2稿、校正の段階を経て最終稿を仕上げるプロセスを重視した指導です。
▲ エッセイライティング Can-do List
私個人の授業に関して申しますと、例えばエッセイライティングの授業の場合、3~4週間に1つのエッセイを仕上げるペースで進めています。学生は各自授業中に作成したアウトラインや原稿をLMSにアップロードして、ピアフィードバックのコメントを交換したり、私からのアドバイスを読んだりできる仕組みです。授業外学習として、教科書の練習問題に答え、資料収集や原稿を書き上げることもありますが、宿題の成果は可視化できるようにLMSに掲載してもらいます。ライティングは孤独な作業になりがちですが、こうしてクラスメイトが書いたものやライティングのプロセスをモデルとして見ることで不安が軽減したり、刺激になったりするので、教室だけでなくオンライン空間も学習スペースとして活用しています。
ただ、1クラス約30人弱の学生一人ひとりのすべての課題原稿をチェックして返して書き直しさせて再チェックして、というのは時間的に大変厳しいのが現状です。1人の教員が複数のライティング科目を担当することもよくあります。そこでライティング担当教員の負担を軽減しつつ、より質の高い指導と学習経験に繋げたいという観点から、2013年度に全カリ英語で Criterion®を導入しました。導入当初は1・2年生の上位7クラスだけの利用でしたが、段階的に増やし、2016年度から約70クラスで利用可能にしました。
Criterion®の利用方法
Criterion®(クライテリオン)導入校 獨協大学経済学部経営学科 准教授 全学共通カリキュラム英語部門 飯島優雅先生 獨協大学の飯島優雅先生インタビューの後編になります。前編の内容はこち[…]
獨協大学経済学部経営学科 准教授
飯島優雅先生
国際基督教大学教養学部語学科を卒業後、ニュージーランドVictoria University of Wellingtonにて英語教授法ディプロマ、米国Ohio Universityにて修士号(応用言語学)を取得。米国Colby College 東アジア研究学部講師、城西国際大学語学教育センター研究員、国際基督教大学英語教育課程講師などを経て、2005年に獨協大学に着任。専門領域は、英語教育学、教育工学。研究テーマは、学術目的の英語、外国語カリキュラム・教材開発、コンピュータを活用した協調学習など。
獨協大学
1964(昭和39)年、第三次吉田茂内閣の文部大臣を務めた天野貞祐博士を初代学長として埼玉県草加市に設立された私立大学。起源は1883(明治16)年設立の獨逸学協会学校。外国語・経済・国際教養・法律の4学部と大学院、研究所等の付属機関を擁する。「大学は学問を通じての人間形成の場である」という建学理念のもと、伝統である外国語教育を重視し、国際化・複雑化する社会に自ら考え、柔軟に対応できる人材を輩出している。
Webサイト:http://www.dokkyo.ac.jp/
上記は掲載時の情報です。予めご了承ください。最新情報は関連のWebページよりご確認ください。
サポート・関連情報
Criterion®(クライテリオン)を授業に導入することで、課題管理、採点、フィードバック、ピア学習を効率的に行うことを可能にします。
TOEFL iBT®︎テスト特別受験制度
TOEFL®︎テスト日本事務局であるETS Japanでは、文部科学省より要請を受け、小学校の教員、中学校、義務教育学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校及び高等専門学校の英語教員(常勤に限る)を対象にしたTOEFL iBT®︎テストの特別受験制度を設けています。
団体対象TOEFL iBT®︎テストバウチャー
TOEFL®︎テスト日本事務局では、教育機関・企業等の団体を対象にしたTOEFL iBT®︎テストバウチャーを取り扱っています。
団体がバウチャーを事前に購入、受験者にバウチャーを提供いただくことで、TOEFL iBT®︎テスト受験料の日本円での一括払いが可能になります。
団体・教育関係者向けNewsletter
ETS Japanでは、団体・教育関係者向けに新着情報メールを毎月1回の定期配信と不定期の臨時号を配信しています。定期配信の内容は、TOEFL®テスト、ETSプロダクト、ETS、ETS Japanの新着情報やセミナー・イベント情報に加えて、よくある質問の共有やTOEFL® Web Magazineの関連記事のご紹介などをお届けしています。無料で登録できますので、ぜひご活用ください。
TOEFL ITP®テストプログラムは、学校・企業等でご実施いただける団体向けTOEFL®テストプログラムです。団体の都合に合わせて試験日、会場の設定を行うことができます。全国500以上の団体、約22万人以上の方々にご利用いただいています。
英語圏の大学・機関だけでなく、世界中の大学・機関で、公式スコアとして留学や就活などに活用されています。コンピュータ上で受験し、Speakingは回答音声をマイクを通して録音、Writingはタイピングで回答します。
自宅受験TOEFL® Essentials™テスト
2021年から自宅受験型の新しいテストとしてリリースされました。約90分の試験時間、短い即答式タスクが特徴のアダプティブ方式の導入されています。公式スコアとして留学や就活などにご利用いただけます。